研究課題/領域番号 |
21K18520
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
米津 亮 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (50363859)
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研究分担者 |
田中 亮 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (50454880)
田中 繁治 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (50817666)
岩田 晃 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (90382241)
小栢 進也 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90611426)
井上 優 吉備国際大学, 保健福祉研究所, 準研究員 (90726697)
清水 順市 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (10126584)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳卒中片麻痺 / リハビリテーション教材 |
研究開始時の研究の概要 |
コロナウイルス禍の影響により、リハビリテーション教育の根幹となる実技指導教育に対応できる教育教材の開発が急務である。そこで、脳卒中片麻痺者の足関節背屈運動に対する抵抗感に焦点を当て、オンライン下で実施できるリハビリテーション教材の開発に展開可能な研究シーズの確立を目的に研究を実施する。そのため、3年間の研究計画で、ヒトのバイオメカニクスの根幹を捉え直し、患者の病態に応じたリハビリテーション機器に関する工学的知見、また通信システムを連携させたアプリケーション開発を具現化する。
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研究実績の概要 |
コロナウイルス禍の影響により、リハビリテーション教育の根幹となる実技指導教育に対応できる教育教材の開発が急務である。そこで、脳卒中片麻痺者の足関節背屈運動に対する抵抗感に焦点を当て、オンライン下で実施できるリハビリテーション教材の開発に展開できる研究シーズの確立を目的に研究を展開する。 当該年度は、令和3年度に実施した足関節背屈運動に対する操作中の介入者である学生の操作特性を基に、足関節の抵抗感を体感できる機器を独自に試作し、このプロトタイプ機を用いた予備研究を実施した。具体的には、足継手内の油圧で足関節の背屈運動を制動させる仕様が備わる短下肢装具を装着させた状態での足関節背屈運動において、「足関節の関節運動の抵抗感を感じえるか」、そして「操作の際に留意した点は何か」などについてアンケート調査を実施した。その結果、予備研究に参加した24名の学生から、「足関節の関節運動の抵抗感を体感できる」ことを確認できた。そして、関節運動を円滑に行うため「全身を使った操作に心掛けた」、「操作する際の姿勢を安定させることを意識した」、「操作の際には足を使って体重移動をするよう意識した」など、脳卒中片麻痺者の足関節の運動を誘導する際に理学療法士が心掛ける対応などを確認することが出来た。なお、今回の学生の操作により、プロトタイプ機が破損するような事案も生じなかった。このような観点から、開発した機器により脳卒中片麻痺者の足関節背屈運動に対する抵抗感を再現でき、その操作方法を習得できることが示されたと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
開発しようとする機器の方向性は定まったが、機器をより主体的に利用して教材として利用する環境が未整備であるため。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、まず開発した機器をより主体的に利用した環境整備を行う。このため、本年8月までに開発した機器と併用して、学生が脳卒中片麻痺者の足関節の関節可動域練習や角度計の計測などの具体的なリハビリテーション場面を想定したシチュエーションでの教育効果の検証を進める。
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