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唇顎口蓋裂患児・家族のQOL向上のための心理社会的影響の検討と多職種チーム構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K18525
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関共愛学園前橋国際大学

研究代表者

松本 学  共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (20507959)

研究分担者 本島 優子  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (10711294)
今井 啓道  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80323012)
遠藤 利彦  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (90242106)
唐 音啓  共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 助教 (40965430)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード唇顎口蓋裂 / 多職種チーム / 家族 / 心理社会的支援 / 地域連携
研究開始時の研究の概要

本研究は、1)唇顎口蓋裂の顔貌の特異性及び長期的継続的治療や通院における患児・家族の心理社会的ニーズの調査を探索的に実施するとともに、2)調査結果に基づき、治療・通院および社会生活において患児・家族各々の心理社会的ニーズを踏まえた支援を実施することで彼らのQOL向上を目指し、臨床発達心理学的な観点から医療職に加えて、心理士・保育士・ソーシャルワーカーなどからなる多職種チームのあり方を提案する。本研究により、従来看過されてきた 患児・家族の心理社会的ニーズに適切に答えることができるようになることを目指している。

研究実績の概要

本研究は、1)唇顎口蓋裂の顔貌の特異性及び長期的・継続的治療や通院における患児・家族のQOL向上に関わる心理社会的ニーズを探索的に調査するとともに、 2)調査の結果に基づき、従来のチーム医療の目指す治療の完遂に加え、治療・通院および一般の社会生活において患児・家族のQOL向上を目指し、臨床発達心理 学的な観点からの多職種チームのあり方を提案する実践的研究である。 そこで本研究では、1)唇顎口蓋裂の顔貌の特異性及び長期的・継続的治療や通院における患児・家族の心理社会的ニーズの調査をそれぞれ探索的に実施するとともに、2)調査結果に基づき、治療・通院および一般の社会生活において患児・家族各々 の心理社会的ニーズを把握して適切な支援を実施することでQOL向上 を目指し、臨床発達心理学的な観点から医師・歯科医師・看護師・言語聴覚士に加えて、心 理士・保育士・ソーシャルワーカーなどからなる多職種チームのあり方を提案することを計画している。2023年度については、2022年度と状況が変わり、新型コロ ナウイルス感染症流行のため、調査フィールドとなっている複数の病院において、厳しい制限が解除の方向に向かった。その一方で、臨床現場での円滑な臨床を行うためには、コロナ前までの状況に単に戻すだけではなく、コロナも踏まえた体制での再構築を求められた。さらに、コロナを経験した研究者・分担者の疲労もあり、心理社会的ニーズについての調査・研究の遂行については、予定通りの進行がままならなかった。その中で、これまで の実践の中で得られた多職種チームのあり方についての研究発表、さらには地域病院での多職種連携についての実践やそれに基づく発表を形成外科学会や口蓋裂学会をはじめとする各種学会等で行うことができた。さらに新たな多職種チームメンバーとして、メイクアップ・アーティストの参画を経て実証研究も計画した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けて、病院での活動に大きな制限が生じたため、調査・研究が著しく制限された。そのため研究の立て直しを必要とした。

今後の研究の推進方策

唇顎口蓋裂の顔貌の特異性及び長期的・継続的治療や通院における患児・家族の心理社会的ニーズの調査について、新たに多職種チームにメイクアップ・アーティストを加えて調査研究をすすめる。並行して、世界的に最新の治療を心理士が中心となって行っているイギリスSt Thomas Hospitalを視察・協議を行って最新の知見を実践に活かすよう試みる。さらにこれまで得られた知見を学会等でセミナーや講演を行って広く還元し、全国の多くの治療チームで心理社会的支援が得られるように努める予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 傷あとと心のケア2023

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 雑誌名

      アルメディア

      巻: 27 ページ: 18-20

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 口唇裂・口蓋裂患児・家族への心理社会的支援2022

    • 著者名/発表者名
      松本学・杉山千尋
    • 雑誌名

      小児歯科臨床

      巻: 27 ページ: 39-47

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 患児の長期的適応を見据えた乳幼児期の予防的支援2024

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      第1回口唇口蓋裂における心理社会的支援セミナー(日本口蓋裂学会心理社会的支援推進委員会主催)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 口唇口蓋裂(先天性疾患)領域における可視的差異と心理学の関わり2024

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      日本心理学会認定心理士の会「可視的差異(Visible Differences)を知ろう-アピアランス問題の心理的理解-」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 小児のアピアランス問題への支援2024

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      日本心理学会主催 がん患者の抱えるアピアランス問題への心理社会的支援のための研修会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 先天性疾患児の発達的理解と心理社会的支援:口唇口蓋裂の場合2023

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      第66回日本形成外科学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 口唇口蓋裂患者とその家族に向けての心理・社会的支援:東北大病院形成外科心理外来の実践2023

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 構音訓練における多職種連携の重要性を認識した1症例2023

    • 著者名/発表者名
      塩野藍 , 山本奈加子 , 松本学 , 佐藤顕光 , 今井啓道 , 五十嵐薫
    • 学会等名
      第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 先天異常の臨床現場における実践2023

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      QOL-PRO研究会 第19回研究セミナー
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] きれいかどうかは私がきめる:傷あとの共同的評価にむけて2023

    • 著者名/発表者名
      松本学
    • 学会等名
      第53回創傷治癒学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 地方中核病院における多職種連携の試み 院内・院外施設との連携への挑戦2022

    • 著者名/発表者名
      村木 健二, 原 幸司, 松本 学, 今井 啓道
    • 学会等名
      第46回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] スタディスキルズ教育実習(チームワーク力をつけるには?分担執筆)2022

    • 著者名/発表者名
      後藤さゆり , 平岡さつき, 藤井佳世
    • 総ページ数
      103
    • 出版者
      実教出版
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-12-25  

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