研究課題/領域番号 |
21K18541
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
荻田 純久 関西学院大学, 教職教育研究センター, 准教授 (50369617)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 過剰適応 / 利他行動 / 自殺予防教育 / よい子 / 自殺予防教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
さまざまな自殺予防教育プログラムが開発され,学校教育現場で実践されているが,自殺者の増加傾向を考えれば十分とは言い難い。本研究では,いわゆる「よい子」と大人からは見え,見過ごされがちな子どもたちの生きづらさを解明することで自殺予防に繋げることを目的とする。とりわけ社会的には賞賛されることが多い利他行動の功罪について注目し,「よい子」を含む全ての子どもに適用できる自殺予防教育プログラムを構築することを目指す。
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研究実績の概要 |
多くの研究者が,自殺(自死)の問題に関わっているものの,未だに収束に向かうことなく,児童生徒においては自殺(自死)が増加傾向にある。また児童生徒の自殺(自死)において過半数は理由が分かっていない。さまざまな自殺予防教育プログラムが開発され,学校教育現場に導入されているが,十分とは言い難く,新たな観点が必要だと思われる。一方,これまで研究者の多くは,子どもたちが示す不適応行動に関心を注ぐ傾向が強く,適応行動をとりつつ,生きづらさを抱える子どもたちは見過ごされる傾向が強かった。本研究では,こうした問題点を改善するためにパラダイムシフトを行い,いわゆる「よい子」と周囲からは見え,見過ごされがちである過剰適応の子どもたちの生きづらさを解明することで自殺予防に繋げることを目的とする。 2022年度は、利他行動に関する知見を深めるため、人間以外の動物における利他行動に関する書籍、論文を集め、文献研究を行った。自殺(自死)に関する研究は、2021年度にまとめたコロナ禍の自殺(自死)に関する原稿を、2022年12月に発表された生徒指導提要(改訂版)に合わせて加筆修正を行い、最終的な書籍用原稿として仕上げた。2023年度後半頃には出版される予定である。全体の進捗状況としては「7.現在までの進捗状況」にも記載しているが,介護等のために研究は遅れている。そのため、2023年度末に研究期間延長申請を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
高齢の親の介護等により,2022年度の進捗状況は芳しくないものであった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は2021年度から2023年度の予定となっているが,1年延長の申請を行い,これまでの遅れを取り戻す予定である。2023年度は,これまで滞っていた調査研究を進めていく。
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