研究課題/領域番号 |
21K18550
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
下山 真衣 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (00609620)
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研究分担者 |
岩佐 和典 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (00610031)
本田 秀夫 信州大学, 医学部, 教授(特定雇用) (20521298)
佐藤 久美 郡山女子大学, 家政学部, 講師 (90915307)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | メンタルヘルスの不調 / メンタルヘルス不調 / メンタルヘルスの問題 / QOL / well-being / セルフチェック / 感情 / 覚醒水準 / 知的障害 / メンタルヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
知的障害者のストレングスに着目したメンタルヘルスの自己チェック型アセスメントを開発するために、2021年度は知的障害者向けの自己チェック型アセスメントを作成する上で、知的障害のある集団と知的障害のない集団に向けてそれぞれ作られたアセスメントを知的障害者に適用する上での課題を検討する。2022年度はデジタルベースの自己チェック型アセスメントを開発し、2023年では22年で開発した自己チェック型のアセスメントの修正とメンタルヘルスのバリアフリーに関してまとめていく。
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研究実績の概要 |
(研究計画) 今年度は、思春期・青年期における知的障害のある若者が自身のメンタルヘルスの自己評価を行える質問紙の開発として、研究1ではオーストラリアにおける知的障害のある人のメンタルヘルスのセルフチェックツールの調査、研究では文章がわかりやすく、写真があり、回答を2択もしくは3択にした知的障害のある人に適応した質問紙の開発を計画した。 (研究実績) 研究1:オーストラリアのニューサウスウェールズ大学において開発されたMySignsは、知的障害のある人が自身のメンタルヘルスについて記録し、医者や家族、支援者とその情報を共有しながらメンタルヘルスの維持やメンタルヘルスの不調に対する治療を促進するために作られたアプリである。easy readやイラストが標準化されて、知的障害のある人に使いやすく設計されていた。知的障害のある人のアクセシビリティをいう観点からこのアプリの機能を整理した。 研究2:知的障害特別支援学校に通う生徒を対象に実施た予備調査の結果について、研究1から得られた観点により質問紙の修正を行なった。文章の分かりやすさ、写真の妥当性などについて、教員や保護者からも意見を聞き、修正した。分かりやすさの表現については、生徒の認知状況などかなり違いがあり、聞き取り対象者によって意見の相違があることがわかった。写真の分かり易さについては特に共通して高評価であった。 研究1、2の結果から開発した質問紙の妥当性、信頼性を測定し、実際に利用できる質問紙を来年度に開発する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では知的障害特別支援学校に赴き、対面にて質問紙調査の予備調査を実施する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスの影響があり、研究1および研究2の調査について対面で実施を行う時期が遅れてしまった。そのため、質問項目の修正にも時間がかかってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
以下の2点によって今後の研究を推進していく。 (1)デジタル化の検討:質問紙の開発やデジタル化に当たって考慮する必要があるについて、MySignを作成者にインタビューするなどし、実際の運用について検討を進める。 (2)質問紙の妥当性、信頼性の測定:知的障害特別支援学校の協力を得て、質問紙調査を実施する。生徒と共に、担任、保護者にも調査を行う。
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