研究課題/領域番号 |
21K18554
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平井 真洋 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (60422375)
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研究分担者 |
永田 雅子 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (20467260)
木村 亮 京都大学, 医学研究科, 講師 (20636641)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / ウィリアムス症候群 / 疾患間比較 / 社会性 / 感覚 / 発達 / 感覚過敏 / 他者視点取得 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、自閉スペクトラム症(ASD)児者と社会性が対極にあるとされるウィリアムス症候群(WS)児者を対象に、両者に共通する感覚過敏特性に着目し、その感覚過敏特性がどのように他者視点取得能力と関係するかを解明することを目的とする。このため、両者の感覚特性を主観的・客観的に特徴づける実験と、他者視点取得能力を計測する実験課題を組み合わせることにより、感覚特性と他者視点取得能力の関係を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では,社会性が異なるとされる自閉スペクトラム症(ASD)児者ならびにウィリアムス症候群(WS)児者を対象に,両者において共通に報告されている感覚特性の非定型さが社会的認知特性とどのような関係にあるかを質問紙・実験心理学的手法を組み合わせて多角的に明らかにする.昨年度に引き続き,両群における感覚特性と社会的認知特性について検討を行った.感覚特性については質問紙調査により,WS群では低登録・感覚過敏特性がASD群よりも高いことが判明したものの,他の象限については群間差は認められなかった.また,感覚探求は両群ともに発達に伴いスコアが減少することを認めた.一方,感覚過敏はASD群では発達にともないスコアが減少するものの,WS群では発達による変化がみられなかった.さらに,感覚特性と対人応答特性の関連についても検討している.その上で自閉傾向,感覚特性と認知特性の関連に関する予備的調査(オンライン)も実施した.結果,これらの特性の間には関連があることを見出している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は,自閉スペクトラム症(ASD)ならびにウィリアムス症候群(WS)児者における感覚特性を検討するため,養育者を対象とした質問紙データを解析し,論文としてまとめて投稿した.また,これら両群における感覚特性と社会的認知特性の関連について解析中である.さらに予備的検討として,感覚特性,自閉傾向と認知特性の関連について定型発達者を対象としたオンライン調査を実施した.オンラインで対応可能な調査を実施し,研究を推進してきたものの,新型コロナウイルス感染症感染の拡大により対面調査を十分実施することができなかった.
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今後の研究の推進方策 |
昨年度まで実施した複数の質問紙の結果を踏まえ,両群における感覚特性がどのように社会的認知と関連するかについて検討を行う.また,昨年度の予備的検討により,自閉傾向,感覚特性と認知特性の間に関連が見いだされたことから,本年度はこれらの関連について更に検討をすすめる.また,対面での調査が可能となることから,両群での対面調査を実施する.
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