研究課題/領域番号 |
21K18556
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
梶村 昇吾 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (60802527)
|
研究分担者 |
伊藤 文人 高知工科大学, フューチャー・デザイン研究所, 講師 (00722307)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | コミュニケーション / 相性 / 協力行動 / fMRI / 安静時脳機能 / 安静時fMRI / 機能的結合 / 機械学習 / 脳機能 |
研究開始時の研究の概要 |
初対面の相手と会話をした際,やけに会話が弾んだり,居心地のよさを感じたりしたことはないだろうか。そのような“波長が合う”感覚=相性は誰とでも生じるわけではなく,主観的な好みや性格特性からは予測が困難であることがわかっている。一方,近年の脳科学研究より,相性のよい相手との会話中には「脳-脳カップリング」が生じていること,および,安静時脳機能パターンが課題時の脳活動を予測可能であることが示された。本研究では,安静時脳機能データを利用することで,コミュニケーション時の脳活動予測を介して脳-脳カップリングの生じやすさ,すなわち相性を予測する方法を確立し,その背景にある脳内メカニズムを明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究は,事前に取得した安静時脳機能データからコミュニケーション時の相性を予測する方法を確立することを目的として行なった。約70名が本研究に参加し,各々の参加者は機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による安静時脳活動の計測を実施した。後日,全ての参加者が一同に会し,他の参加者それぞれと3分間の会話を繰り返し行う課題を行った。その結果,同性間・異性間の相性がそれぞれ異なる周波数帯情報で予測可能であることが示された。また,Nintendo Switchのソフト「オーバークック2」を協力課題として用いることにより,作業時の相性について予測するための実験も可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,事前に取得したfMRIデータから異性間の予測(Kajimura et al., 2021)のみならず同性間の相性についても予測可能にするものである。健康診断などの社会的枠組みの中でfMRIデータを取得することができれば,学校や職場などにおける人間関係の選択やグルーピングの最適化をサポートすることが可能となる。
|