研究課題/領域番号 |
21K18659
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
薮田 ひかる 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (30530844)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 二次元ガスクロマトグラフィー / 地球外有機物 / 脂肪族炭化水素 / シクロアルカン / 分岐鎖アルカン / 二次元ガスクロマトグラフィー質量分析 / 隕石 / UCM |
研究開始時の研究の概要 |
宇宙空間で脂肪族炭化水素が普遍に分布する証拠は天文学・物質科学の両分野から多数発 見されていることから、脂肪族炭化水素は初期太陽系における有機物進化の前駆物質の一 つであると考えられている。一方で、炭素質隕石から抽出される脂肪族炭化水素はガスクロマトグラフィーでは分離できない複雑な混合物(UCM)として検出されるため、同定が困難であり、30年以上研究が行き詰まっていた。そこで本研究では、地球外起源UCMの構造決定を目的として、炭素質隕石に含まれる脂肪族炭化水素の二次元ガスクロマトグラフィー質量分析を行い、地球外起源であると期待されるUCM炭化水素の分離と同定、そして起源決定に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究では、地球外起源のUnresolved Complex Mixture(ガスクロマトグラフィーでは分離できない複雑な混合物; UCM)の構造決定を目的として、炭素質隕石に含まれる脂肪族炭化水素の二次元ガスクロマトグラフィー(GCxGC)質量分析を行い、共溶出化合物の分離・同定を行うことを目的としている。当該年度は、小惑星探査計画「はやぶさ2」で帰還した小惑星リュウグウサンプルの初期分析および成果発表を最優先する必要があったため、当該研究を十分に進めることができなかったが、試料の前処理は前年度に完了している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当該年度は、研究代表者がはやぶさ2初期分析固体有機物チームのリーダーとしての任務に専心する必要があったため、個人の研究としての本研究課題の進捗は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
試料の抽出は完了したので、次年度は二次元ガスクロマトグラフィー質量分析測定を行う。
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