研究課題/領域番号 |
21K18672
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分18:材料力学、生産工学、設計工学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
菊池 将一 静岡大学, 工学部, 准教授 (80581579)
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研究分担者 |
大多 哲史 静岡大学, 工学部, 准教授 (30774749)
倉科 佑太 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40801535)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 細胞接着 / 磁気工学 / マイクロデバイス / 材料強度学 / 磁性ナノ粒子 / 引張試験 / MEMS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,がん転移に関わる細胞分化機構を解明するために,細胞-細胞間引張強度の測定スキームを確立する.工学的に細胞-細胞間の接着強度を定量化すれば,がん細胞転移や細胞死に関する新たな医学的知見を得ることが可能となるが,細胞-細胞間の接着強度を測定する手法は存在せず,現在は細胞-基材間の接着強度を擬似的に計測するに留まっている.そこで本研究は,“おびき寄せた細胞を押さえつけて引っ張る”という新発想を具現化し,細胞-細胞間の引張強度の計測手法を創成することとした.磁力でMEMS基板の先端に複数の磁気ラベル細胞を誘導・固定し,接着細胞群に微小な引張負荷を与えて細胞-細胞間引張強度を算出する.
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研究成果の概要 |
本研究では,がん転移に関わる細胞分化機構を解明するために,細胞-細胞間引張強度の測定スキームを確立した.細胞間の接着強度を計測するためには,細胞を計測用基板の先端に誘導したものを2つ用意し,それらを繋げて基板先端の細胞同士を接着させる必要がある.したがって,本研究では単一の細胞誘導挙動にフォーカスし,磁石から生じる磁場によって磁性ナノ粒子を取り込ませた細胞を誘導可能な基板形状の最適化を達成した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞特性は細胞接着性と密接に関係しているものの,細胞-細胞間の接着強度をダイレクトに測定する手法は存在せず,ある基板に接着した細胞の強度を擬似的に計測するに留まっている.一方で本研究では,“磁力で誘導した細胞を押さえつけて引っ張る”という新発想を具現化し,接着細胞-細胞間の引張強度計測スキームを構築した.本研究で明らかにした単一細胞誘導に適した基板形状パラメータをもとに,細胞間接着強度計測への展開が期待される.
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