研究課題/領域番号 |
21K18720
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分21:電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
梶井 博武 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00324814)
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研究分担者 |
近藤 正彦 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (90403170)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 有機EL / 強誘電性 / 強誘電性ポリマー / 交流駆動 |
研究開始時の研究の概要 |
半導体分野では人の脳の情報処理を模倣するニューロモルフィックシステムの構築が大変注目されている。ソフトではなくデバイスレベルからのシステム構築では、脳内で情報伝達やメモリ機能をつかさどっていると考えられるニューロンとシナプスを人工的な素子に置き換える検討が進められている。本研究では、生体のように柔らかい強誘電性ポリマーからなるキャパシタを内包した絶縁型交流駆動有機ELを印刷技術で作製し、素子の非線形的な電気光学特性の挙動を明らかにする。この素子によるニューロモルフィック素子機能の発現のため、電気信号ではなく光信号で情報伝達を行う光シナプスの動作原理の探求を行う。
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研究成果の概要 |
半導体分野では人の脳の情報処理を模倣するニューロモルフィックシステムの構築が注目され,脳型コンピューティングにおける人工シナプス素子の動作原理として応用する試みが近年盛んである.本研究では,電気信号の入力頻度により光強度を制御する手法にて情報伝達を行う光シナプスを,強誘電層を組み込んだ交流駆動有機EL(AC-EL)技術により実現を目指し研究を行った.強誘電性によるメモリー性を併せ持つAC-ELにて,その分極状態が発光特性に影響を与え,発光強度が異なることが確認でき,強誘電性を発光へ展開するニューロモルフィック素子への応用が期待できる成果が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代のニューロモルフィックシステムの構築が注目され,その機構を模倣する手法の1つとして,電気信号の入力頻度により,素子抵抗を制御する電気抵抗変化するメモリスタを,脳型コンピューティングにおける人工シナプス素子の動作原理として応用する試みが近年盛んである. 本研究では,交流駆動有機EL(AC-EL)技術の誘電体層にやわらかい強誘電性ポリマーを採用し,印刷技術で作製可能なデバイス技術を確立した.この作製技術を利用して強誘電性ポリマーを組み込んだAC-EL素子は,電気信号の入力頻度により,光信号で情報伝達を行う光シナプスの動作原理を開発していく上で有機EL技術の応用の可能性を示した.
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