研究課題/領域番号 |
21K18744
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
鼎 信次郎 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20313108)
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研究分担者 |
瀬戸 里枝 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (70799436)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 衛星観測 / 水管理 / 降水予測 / 小型衛星 / リモートセンシング |
研究開始時の研究の概要 |
水管理のための水文気象情報は、地域ごとに大きく異なり、従来の衛星ミッションはこの地域性に対応できるだけの柔軟性がなく、情報を地域社会が自ら取得することも難しかった。一方、近年急速な発展を遂げる超小型衛星技術は、低い打上げ費用とミッションの柔軟性を最大の強みとし、将来的に地域の主体的な水管理を可能とするだろう。本研究では、ユーザ目線での需要の分析や将来的に超小型衛星の必要条件の明確化などについて幾つかの事例研究を通して実行し、このテーマに先鞭をつける。
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研究成果の概要 |
近い将来の水文気象学への応用に向け、仮想軌道シミュレーションと観測システムシミュレーション実験(OSSE)を組み合わせることで、放射計を搭載したSSCからの仮想的かつ現実的な観測値を同化させた河川流域スケールの降雨予測性能の新しい検証を試みた。結果として、放射計を搭載したSSCの観測値を頻繁に同化することで、予測のための正確な初期条件を生成する機会が増加し、河川流域スケールの降水量の予測を著しく改善する可能性が示された。観測間隔の変動も予測精度に大きな影響を与えることがわかった。これらの結果からSSCの配置を適切に考慮することが重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水管理のための水文気象情報は、地域ごとに大きく異なり、従来の衛星ミッションはこの地域性に対応できるだけの柔軟性がなく、情報を地域社会が自ら取得することも難しかった。一方、近年急速な発展を遂げる超小型衛星技術は、低い打上げ費用とミッションの柔軟性を最大の強みとし、将来的に地域の主体的な水管理を可能とする。本研究によって、水文気象学的応用の観点から、望ましい予測精度を実現するために必要なSSCの構成と性能をSSC設計コミュニティに向けて提示する枠組みを提案することが可能となった。
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