研究課題/領域番号 |
21K18921
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分31:原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
太田 朋子 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (30373020)
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研究分担者 |
窪田 卓見 京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (90335240)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 地下水 / 放射性希ガス / 放射性核種 / 環境放射能 / 放射性廃棄物 / 同位体 / 放射性Kr |
研究開始時の研究の概要 |
地球上の水資源の中で人類がアクセスしやすく体積が大きい淡水資源は地下水であり、持続可能な資源として活用するために、地下水の循環速度の速さ(地下水年代の若さ)を指標にできる。国内の地下水等を対象に、81Kr地下水絶対年代測定法より、地下水が涵養された時間を明らかにする。
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研究実績の概要 |
高レベル放射性廃棄物(HLW)の処分サイトの選定は国際社会における課題である。地下深部の埋設部より放射性核種が滲出したときに、核種が地下深部を移動 できる駆動力は地下水のみである。本邦の堆積岩地帯のフィールドで地下深部の核種情報、地下水年代(涵養時間)、地下水の起源情報を得るため以下の項目を実施した。 1)昨年度調査を行った堆積岩地帯の地質・地理情報等および実地調査で得られた情報を基に、現地の採水(放射性希ガス、地化学情報、放射性核種)で活用できる装置の改良を行った。降雪の時期の調査にも対応できるデバイスの改良・更新も行い、冬季の地下水フィールド調査も改善した。2)新潟の堆積岩地帯で地下水のフィールド調査を行い、現地調査で地化学情報を得、地下水の採水を行った。フィールドで得られた地下水中の主要元素をイオンクロマトグラフィーとICP-OESで分析を行った。微量元素はICP-MSで、放射性核種分析を加速器質量分析計(AMS)で分析を実施した。地下水中の水同位体比(δD, δ18O)は安定同位体比分析装置(質量分析法)で実測値を得た。分析した大部分の地下水の由来は天水および河川水起源と推定された。3)長岡地域で地質・地理条件の異なる数地点で核種の観測を行い、地下水年代情報を得た。 先行研究では氷期に涵養された地下水と考えられていた地下水も調査対象とした。核種分析等の結果、氷期に涵養された可能性は低いことが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フィールド調査が遅れ, 工程が全体的に後ろになった.
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今後の研究の推進方策 |
延長を行い、計画通りに実施をする.
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