研究課題/領域番号 |
21K18940
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
今井 喜胤 近畿大学, 理工学部, 教授 (80388496)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 円偏光発光 / CPL / 磁気円偏光発光 / MCPL / 円偏光電界発光 / CPEL / 円偏光有機発光ダイオード / CP-OLED / 液晶 / スイッチング / 電場応答円偏光発光 / ECPL / 円偏光発光ダイオード / キラル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、キラル(光学活性)な有機発光体を用いた円偏光発光ダイオード(CP-OLED)の研究が活発に行われているものの、鏡写しの2種類のキラルな原料を必要とする。そこで、化学的不斉源を持たないアキラル(光学不活性)な発光体あるいは一方のキラリティーを有する発光体から、外部磁場および外部電場により、左右両回転の円偏光発光(CPL)発生を可能にする新しいCP-OLEDの開発を行う。
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研究成果の概要 |
光には、左回転・右回転2種類の回転している光が存在し、円偏光発光(CPL)と呼ばれている。一般的に、左回転・右回転2種類のCPLを得るためには、光学活性化合物を必要とする。 本研究では、光学不活性なペロブスカイト発光体、有機イリジウム発光体、有機イリジウム発光ダイオード(OLED)に、外部から磁場を印加することによって、CPLを取り出すことに成功した。さらに、液晶分子と光学活性ぺリレンジイミド発光体を組み合わせることにより、電場のOFF-ONによって、CPLの回転方向が制御可能な液晶デバイスの作成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果を用いることにより、光学不活性な化合物からも回転する光CPLを取り出すことが可能となり、発光体開発の幅が格段に広がった。さらに、円偏光発光(CPL)のみならず、これら発光体を組み込んだ有機発光ダイオード(OLED)からも、円偏光電界発光(CPEL)の取り出しに成功しており、材料開発の幅も格段に広がった。電場のOFF-ONによる、CPLの回転方向制御は、新しいフォトスイッチとしての活用が期待される。
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