研究課題/領域番号 |
21K19007
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
安原 主馬 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90545716)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ナノディスク / 両親媒性ポリマー / 脂質二分子膜 / ドラッグデリバリー / 自己組織化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、デザインされた高分子によって形成された細胞膜ナノディスクを用いて、特定の細胞小器官へ選択的に分子輸送するナノキャリアを構築することを目的とする。本研究では、研究代表者らがこれまでに開発した膜活性ポリマーを用いた細胞膜ナノディスク技術を核として、新たに細胞へのターゲティング機能を付与したポリマーをデザインすることで、特定の小器官に対して選択的かつ高効率に分子輸送する方法を確立する。
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研究成果の概要 |
ナノキャリアを用いた細胞への分子輸送は、遺伝子治療や薬物送達システムなどの分子治療において重要な役割を担う技術である。本研究では、デザインされた高分子によって形成された脂質ナノディスクを用いて、特定の細胞小器官へ選択的に分子輸送するナノキャリアを構築することを目的とした。本研究で作成したナノディスクは、従来広く用いられているキャリアであるリポソームと比較して、高効率に細胞へと分子輸送できることが明らかになった。また、抗がん剤を内包したナノディスクを用いることで、その活性を促進できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質分子によって構成されるナノキャリアは、カプセル状のリポソームがこれまでその大半を占め、異なる形態を有する脂質分子集合体を用いたキャリア開発は限定的であった。本研究では、リポソームとは異なる形態を有するナノディスクを新たなキャリアとして用いるアプローチによって、リポソームをしのぐ分子輸送特性が実現された。本研究の知見は、年々その重要性を増している分子治療や薬物送達システムの確立において大きく貢献することが期待される。
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