研究課題/領域番号 |
21K19094
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
藤枝 伸宇 大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (00452318)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 補欠分子族 / 翻訳後化学修飾 / キノプロテイン / Protein-derived cofactor / 人工金属酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
タンパク質に化学修飾して機能化を行う、簡単に言うとひとの力で少しお化粧直しを施してタンパク質のいろいろな顔を引き出す研究になります。もしこれができると、日常生活での酵素タンパク質の利用方法の拡充や医薬品開発のもとになる細胞内でのタンパク質の役割解明など様々な成果が得られます。本研究はこうした手法のうち、天然のタンパク質が持つ修飾方法を発展させて全自動で行わせる方法を模索するものです。
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研究成果の概要 |
近年、分析技術の発達により、タンパク質中でアミノ酸が翻訳後化学修飾を受けて形成された新規な補因子が発見されてきた。そのうちガラクトースオキシダーゼ(GAO)は、活性中心部位にヒスチジンとチロシンを2つずつ持つ酵素である。そこで本研究では、クピンタンパク質の金属中心近傍にチロシンとシステインを導入することによりGAOの酵素活性中心を模倣した銅含有金属タンパク質を調製し、これを用いて自発的なCys-Tyr架橋構造の形成を行なった。特に、Val37とArg39に対して飽和変異導入を行うことにより架橋形成が促進された変異体を特性評価およびスクリーニングした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芳香族アミノ酸から生じる特殊な側鎖は配位子や補欠分子族として高度な機能を発揮するものがある。その機能は様々で他の有機補因子やカノニカルなアミノ酸残基にはない物理化学・触媒化学的に珍しい性質を示す。このように、今後、本研究結果を発展させ、様々な特殊なアミノ酸残基を形成させることができればタンパク質のさらなる機能化が期待される。
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