研究課題/領域番号 |
21K19137
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
MORI TETSUSHI 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00590100)
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研究分担者 |
村岡 貴博 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70509132)
浅野 竜太郎 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80323103)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 高生産性細菌株 / 膜透過性ペプチド / 形質転換技術 |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝子工学および化合物の生産分野においては、“高生産性細菌株”の樹立はその分野の発展にとって極めて重要である。しかし、細菌をターゲットとした従来の高生産性株樹立の技術は汎用性および煩雑さが問題視されてきた。本研究は、これの問題を解決できる膜透過性ペプチド(CPP)を用いた新規形質転換技術の開発に挑戦する。本研究が成功すれば、遺伝子工学および化合物の生産分野だけに限らず、新たな創薬技術としてそして基礎研究にも大きく貢献できると期待している。
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研究成果の概要 |
化合物の生産分野においては、“高生産性細菌株”の樹立は極めて重要である。現在、細菌の高生産性株は従来の形質転換技術に大きく依存してきたが従来法は、限定された細菌種にしか応用できない、低い導入率、かつ煩雑であることが問題視されてきた。本研究は、これらの課題を解決できる膜透過性ペプチド(CPP)を用いた新規形質転換技術の開発に挑戦した。その結果、CPPは多様多種な細菌に対して高効率導入可能であることが確認され、従来の形質転換手法と並ぶあるいは超えるような手法に発展可能と大いに期待できると示唆された。今後、CPPの応用を形質転換しにくい細菌あるいは新規の細菌に適応可能な形質転換技術に発展したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌は様々な有用化合物を産生し、これらの化合物は原料として産業あるいは医療分野により、我々が使用する日常用品や薬などの生産に繋がる。そこでこれらの商品のデマンドを満たすためにそして新たな商品を提供するためにはその原料の供給・生産の向上が必要不可欠である。現在、細菌を遺伝的に操作し有用化合物の産生を向上させる技術は開発されているが、これらの技術は限定された細菌種にしか応用できない、低い導入率、かつ煩雑であることが課題となっている。本研究はこれらの課題を解決できるかつ細菌の能力を最大限に活かす新たなアプローチとして膜透過性ペプチドの利用の検証し、またその可能性を証明した。
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