研究課題/領域番号 |
21K19176
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野地 智法 東北大学, 農学研究科, 教授 (10708001)
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研究分担者 |
イスラム ジャヒドゥル 東北大学, 農学研究科, 特任助教 (20805569)
佐藤 幹 東北大学, 農学研究科, 教授 (20250730)
喜久里 基 東北大学, 農学研究科, 准教授 (90613042)
陶山 佳久 東北大学, 農学研究科, 教授 (60282315)
松尾 歩 東北大学, 農学研究科, 助教 (90868754)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ニワトリ / 粘膜免疫 / 腸管 / 盲腸 / Cecal Patches / 腸管免疫 / 盲腸扁桃 / IgA / 組織形成 / 抗体 / Cecal patches (CP) |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、盲腸全体にも成熟したB細胞が多数集積する濾胞構造が発達していることを明らかにし、鶏の腸管に発達する新たな免疫臓器「Cecal patches:CP」と命名してきた。加えて、CPは盲腸扁桃と同様に孵化後に形態形成されること、さらには腸管の免疫機能に深く関わるIgAを産生する形質細胞へのB細胞からの最終分化がCPでは極めて盛んに行われていることを見出し、CPを中心とした粘膜免疫システムが孵化後の鶏の腸管内に発達していることを見出してきた。本研究では、鶏の腸管に発達する免疫臓器の形態形成/機能成熟を促す刺激因子の探索を行うことで、鶏の腸管免疫の機能成熟を加速させる有用微生物素材を特定する。
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研究成果の概要 |
ニワトリの盲腸に多数発達するリンパ球集積(Cecal Patches: CP)の形態形成機序を明らかにすべく、粘膜免疫学的および機能形態学的な研究を実施した。孵化前および孵化直後の盲腸にはCPの形成が全く認められなかったが、孵化2週間後では、B細胞およびT細胞が集積したCPの発達が確認された。このCPの形態形成はファブリキウス嚢に依存しており、事実、ファブリキウス嚢を除去したニワトリにおけるCPにはB細胞が消失していることが示された。また、CPに存在するB細胞およびT細胞の数は、抗生物質投与で著しく減少することが示され、CPの形態形成は腸内微生物に依存して促されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリの健全育成を可能にすべく、雛の腸管に発達する免疫システムの形態形成機序を明らかにすることで、腸管の免疫機能強化を可能にするための分子・細胞標的の特定に迫ることができた。孵化直後の雛を感染症から予防するためにも、特に、幼若期の免疫機能形成に関するメカニズムの正しい理解は非常に重要であり、雛の発育に合わせ経時的に解析することを目的とした本研究の学術的意義は非常に高い。また、雛の腸管の免疫機能形成に関わる微生物の存在を特定できたことは、有用微生物を用いた免疫機能強化を可能にする戦略を見出す上でも非常に価値ある成果であり、家禽産業における社会的意義も非常に高い。
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