研究課題/領域番号 |
21K19184
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
杉村 智史 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00728454)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 染色体異数性 / 形態動態 / 受精卵 / ウシ / 受精胚 / 染色体 / 発生カイネティクス / 自動定量 |
研究開始時の研究の概要 |
ウシIVF胚の約半数が染色体異常を有しており、これが低受胎率の一因となっている。したがって、染色体異常を有する胚を移植に先駆け予測可能になれば、ウシIVF胚の移植後の受胎率が向上することが期待される。本研究では、ウシIVF胚の染色体異常に関連して発現する動的特徴を自動定量システム搭載タイムラプスイメージングにより網羅的に解析することで、染色体異常を予測する新たなバイオマーカーの同定を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、ウシ受精胚の発生動態と胚盤胞の染色体異数性との関係性を解析することで、染色体異常を予測するバイオマーカーの探索を試みた。その結果、前核の形態動態、第一卵割様式、各細胞周期の長さといった形態動態と胚盤胞における染色体異数性との関連性は認められなかった。ライブセルイメージングの結果、初期卵割での染色体分離異常と発生速度との関係性が明らかになった。以上、発生動態は胚盤胞ではなく初期卵割の染色体異数性に関連することが示唆された。今後は、胚盤胞の染色体異数性に関連する発生動態以外のバイオマーカーの探索が必要となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、哺乳動物の発生カイネティクスと染色体異数性との関係性を理解するうえで重要な知見となる。また、本研究成果は家畜生産のみならず、生殖補助医療といった医学分野への応用が期待される。
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