研究課題/領域番号 |
21K19185
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
新村 毅 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50707023)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 攻撃行動 / カニバリズム / 全ゲノムシークエンス |
研究開始時の研究の概要 |
家畜福祉(アニマルウェルフェア)の高揚により、ニワトリの正常行動の発現を担保する放し飼いシステムへの移行が、世界中で始まっている。しかし、そこでは、ニワトリが元来有している高い攻撃性が発現し、それにより共喰い(カニバリズム)などの問題行動が多発している。本研究では、我が国が有する貴重なニワトリリソースを用いて、最先端の解析技術を駆使することにより、ニワトリが有する攻撃性の遺伝基盤を明らかにする。また、それを基に、いつどのように家畜化が始まったのかの起源を探索する。
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研究成果の概要 |
本研究は、我が国が有するユニークで攻撃性の異なる全国のニワトリリソースを用いて、極端に高い攻撃性の遺伝基盤を明らかにすることを目的とした。闘鶏用品種等の特に攻撃性の高い品種を中心とした全ゲノムシークエンスの集団ゲノム解析と脳内遺伝子発現解析(RNA-seq)により、攻撃性を支配している候補遺伝子を抽出し、その分子メカニズムの仮説を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリは、野鶏から数千年の時を経て家畜化されたものの、ケージというグループサイズの小さな飼育環境において育種改良が重ねられてきたため、野鶏が有していた高い攻撃性は現在の家畜化されたニワトリにおいても残存している。実際に、地鶏生産などにおいても、攻撃行動による斃死率の増加は長年の課題であり、この問題行動の遺伝的改良の基盤を構築することができたという点で意義あるものである。
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