研究課題/領域番号 |
21K19186
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
束村 博子 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (00212051)
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研究分担者 |
上野山 賀久 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (70324382)
井上 直子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (90377789)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | キスペプチン / Kiss1 / エストロゲン / テストステロン / 発達脳 / 視床下部 / 遺伝子改変ラット |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類において発達脳への性ステロイドホルモン感作が、生涯にわたって生殖機能を抑制する分子メカニズムの解明を目的とする。具体的には、発達期の脳へのエストロゲン感作により、キスペプチンニューロンにおけるKiss1発現が特異的かつ不可逆に消失するメカニズムを解明する。そのために(1)キスペプチンニューロンを常時可視化できるトランスジェニック(Tg)ラットの作出、(2)発達脳でエストロゲンが活性化する候補遺伝子群のリスト化、(3)In vitro細胞培養系および組織学的解析による候補遺伝子群の絞り込み、(4)キスペプチンニューロン特異的な候補遺伝子KOラット作製による候補因子の役割解明を実施する。
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研究成果の概要 |
発達期の脳へのエストロゲン感作により、キスペプチンニューロンにおけるキスペプチン遺伝子(Kiss1)発現が特異的かつ不可逆に消失するメカニズムの解明を目的とし、(1)キスペプチンニューロンを蛍光蛋白により常時可視化できる遺伝子改変ラットの作製に成功し、発達期の様々なフェーズにおいて脳内の蛍光発現細胞を組織学的に検索した。(2)生後にテストステロンを投与した雌ラットにおいて視床下部における可視化キスペプチンニューロンが雄性化することを明らかにした。(3)キスペプチンニューロン常時可視化ラットを用いて、視床下部キスペプチンニューロンに発現する遺伝子リストを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、哺乳類において発達脳への性ステロイドホルモン感作が、生涯にわたって生殖機能を抑制するメカニズムの解明を目指しており、家畜における排卵障害や卵胞発育不全の機序の理解に資する点で社会的意義がある。加えて、発達期の性ステロイドホルモンが生殖中枢キスペプチンニューロンのキスペプチン遺伝子発現を抑制するメカニズムの解明を通じで、不可逆な遺伝子発現抑制の分子メカニズムを解明する点で、学術的意義がある。
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