研究課題/領域番号 |
21K19239
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
大島 研郎 法政大学, 生命科学部, 教授 (00401183)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ファイトプラズマ / 老化 / 分泌タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
ファイトプラズマは、植物や昆虫の細胞内に寄生する細菌である。植物に対しては病気を引き起こし、世界中で多くの作物に被害を与えている。一方、昆虫がファイトプラズマに感染しても病状は全く現れず、逆に寿命が延びたり、高齢になっても活発に産卵するなどの「アンチエイジング効果」が現れる。本研究では、ファイトプラズマが分泌するタンパク質の中から老化を抑えるアンチエイジング因子を探索する。
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研究成果の概要 |
ファイトプラズマは植物の細胞内に寄生して病気を引き起こす病原細菌である。ファイトプラズマは植物以外に昆虫にも細胞内寄生し、昆虫を介して植物から植物へと伝搬される。ファイトプラズマが感染した媒介昆虫は寿命が伸びたり、高齢になっても産卵数が維持される。ファイトプラズマのアンチエイジング効果に関わるメカニズムには興味が持たれているが、その全容は謎に包まれていた。本研究は、この現象に関わる宿主操作のメカニズムを解明することを目的とし、ファイトプラズマの分泌タンパク質を新たに計7個クローニングするとともに、分泌タンパク質と相互作用する宿主タンパク質を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に細胞の老化には酸化や糖化が関わることが知られているが、ファイトプラズマの分泌タンパク質にはこのような酵素活性に関わるモチーフやドメインが存在しない。そのため、これまでの知見とは全く異なるメカニズムで老化を抑えている可能性を秘めており、新たな視点からアンチエイジングの研究分野に切り込むことが期待される。
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