研究課題/領域番号 |
21K19261
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳 京都大学, 高等研究院, 教授 (30511894)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 細胞膜 / 小胞体 / コンタクトサイト / スクランブラーゼ / 脂質 / スクリーニング / 活性化経路 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究代表者等はこれまで、細胞膜脂質動態の制御機構を明らかにするために研究を行ってきた。その中で、細胞膜と細胞内小器官(オルガネラ)の接触によって細胞膜脂質動態が制御されていることを見出した。本研究では、オルガネラの接触によって制御される脂質動態を制御する分子群を網羅的スクリーニングによって同定することで、その制御機構を理解することを目的とする。これにより、脂質動態制御の生物学分野において新しい領域を切り開くことに挑戦する。
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研究成果の概要 |
細胞はエネルギーを用いて物質の非対称性分布を構築し、それを速やかに変化させることで環境変化に柔軟に対応している。これまで、ナトリウムイオンやカルシウムイオンなどのイオンの非対称性分布の変化については多くの研究がなされてきたが、脂質の非対称性分布の変化については未だ不明な点が多い。本研究においては、我々がこれまでに同定した細胞膜スクランブラーゼXkrファミリー、TMEM16ファミリー以外のスクランブラーゼを同定することを目的として研究を進め、CRISPRスクリーニングによって、カルシウム刺激で細胞膜と小胞体のコンタクトサイトで活性化するスクランブラーゼが存在することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞膜の非対称性分布の変化は生体内の様々な局面で機能し、恒常性維持を担っている。例えば、出血時には血小板で脂質の非対称性が変化することで血液凝固が開始され、死んだ細胞で脂質の非対称性が変化した時には、貪食細胞によって貪食されるための""Eat-me Signalとして機能する。脂質の非対称性変化は様々な生体反応を制御すると考えられているが、その全貌の理解にはまだ遠い。本研究では、申請者達がこれまでに同定したスクランブラーゼ以外の新しいスクランブラーゼを同定することを目的として研究を進め、細胞膜と小胞体のコンタクトサイトで活性化するスクランブラーゼが存在することを示した点に意義がある。
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