研究課題/領域番号 |
21K19262
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒木 俊介 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (50735793)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 性決定 |
研究開始時の研究の概要 |
ほ乳類Y染色体上の遺伝子Sryは、雄への分化を誘導する性決定のマスター転写因子である。種の保存という観点からSryは最も重要な転写因子のひとつである。しかしSryが発見されてから約30年が経つにも関わらず、Sryの機能的な結合パートナーは分かっていない。本研究ではSryが形成するタンパク質複合体を同定し、Sryによる性決定の転写制御メカニズムの解明に挑戦する。
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研究成果の概要 |
ほ乳類Y染色体上の遺伝子Sryは、雄への分化を誘導する性決定のマスター転写因子である。しかし、1991年にSryが発見されてから約30年が経つにも関わらず、Sryが雄分化を誘導する際の機能的な結合パートナーは未だに同定されていない。本研究では、BIoID法を駆使してSry-Tと相互作用する可能性のある2つの遺伝子を同定した。これらの欠損マウスをゲノム編集により作出し、染色体XYの個体が雌に性転換するか調べた結果、うち1つの遺伝子について、そのホモ欠損体が性染色体XY型であるにも関わらず雌となることを見いだした。すなわちこの遺伝子が性決定に必須なSyのコファクターである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ほ乳類Y染色体上の遺伝子Sryは、雄への分化を誘導する性決定のマスター転写因子である。しかし、1991年にSryが発見されてから約30年が経つにも関わらず、Sryが雄分化を誘導する際の機能的な結合パートナーは未だに同定されていない。本研究では、BIoID法を駆使してSry-Tと相互作用する可能性のある2つの遺伝子を同定した。本研究成果は、ほ乳類性決定の新たなメカニズム解明に繋がることが期待される。
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