研究課題
挑戦的研究(萌芽)
核構造の形成機構や核内クロマチンの機能が大きく変動する脊椎動物の胚発生過程を対象に、核膜を構成する脂質組成の定量的変動(脂質ダイナミクス)を解析することで、脂質ダイナミクスと核構造の変化との相関性を理解する。さらに、核の無細胞再構成系を応用した、細胞質内の脂質組成を人為的に変動可能な新規手法の開発に挑戦し、核構造への影響の評価を試みる。核構造の構築機構からの解析視点と脂質組成を選択的に変動させる新規手法を融合した解析アプローチを構築し、核膜を構成する脂質の「量」と「質(種類)」のダイナミクスが核の構造や機能を制御する原理を解析する。