研究課題/領域番号 |
21K19347
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大場 雄介 北海道大学, 医学研究院, 教授 (30333503)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 細胞内小器官 / バイオイメージング / オルガネラマーカー / 蛍光バイオイメージング / エンドサイトーシス / エンドソーム / リソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
これまで個別に機能すると考えられてきた細胞内小器官(オルガネラ)について、応募者はオルガネラ間相互作用や複数のマーカーが陽性になる新規の遷移状態にあるオルガネラを見出してきた。本研究では、それらの動態の統合理解を目指し、蛍光バイオイメージングを用いて時空間的解析を行う。将来的には、抜本的なオルガネラ病や他の疾患に対する治療法開発を目標として研究を行う。
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研究成果の概要 |
エンドサイトーシスは細胞外物質を細胞内に取り込む機構である。我々は、初期と後期のエンドソームマーカーが同時局在する新規小胞を見出した。本研究では、蛍光ライブセルイメージング、変異体構築、各種阻害薬処理、および電子蛍光相関顕微鏡観察を用いて小胞を詳細に解析した。その結果、本小胞はマクロピノソームに類似した特徴を持つこと、エンドサイトーシス経路のうち分解経路に輸送されることを見出した。また、関与するキナーゼや低分子量Gタンパク質を同定した。さらに、その生理機能として、大きな内包物のエンドサイトーシスに寄与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で解析したような遷移状態にあるオルガネラはこれまでに報告がなく、その特性、形成機序、および生理的機能の一部を明らかにしたことにより、今後のオルガネラ研究に新展開をもたらすと期待される。オルガネラの機能異常により生じるオルガネラ病の中には、未だ原因不明の疾患も少なくない。本研究成果により、これらの疾患の解明や治療困難な疾患に対する新たな知見を提供することも期待される。
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