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ホロゲノムトランスクリプトーム解析を用いてマダニと細菌の共生関係の分子基盤に迫る

研究課題

研究課題/領域番号 21K19381
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

林 哲也  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (10173014)

研究分担者 田仲 哲也  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (00322842)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードホロゲノム / トランスクリプトーム / ダニ / 細菌 / 共生
研究開始時の研究の概要

様々な病原体を媒介するマダニには多様な微生物が共生しているが、その分子基盤はほとんど明らかになっていない。フタトゲチマダニ(LON)は、紅斑熱リケッチアやSFTSウイルスなどのベクターであるが、LONにはRickettsia longicornii(Rlon)というリケッチアが存在し、経卵感染を介して安定に維持されている。一方、LONについては10年以上にわたって長期継代系が存在する。本研究では、この系を利用して病原体/マダニ共生の分子基盤の解明に挑戦する。

研究成果の概要

様々な病原体を媒介するマダニには多様な微生物が共生しているが、その分子基盤はほとんど不明である。フタトゲチマダニHaemaphysalis longicornis(LON)は、紅斑熱リケッチアなどのベクターであるが、両性生殖系統のLONにはCa. Rickettsia longicornii(Rlon)が存在し、経卵感染を介して安定に維持されている。本研究では、微生物-マダニ共生の分子基盤の解明に向けて、LONの長期継代飼育系を利用して、同じ遺伝的背景をもつRlon陽性/陰性系統の作成に挑み、両性LONに関しては増殖サイクルを1サイクル回してRlon陽性の成ダニ(全て雌)が得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

以下の知見が学術的に重要である。1)両性及び単為生殖系で腹腔接種によりRlonの感染は成立する、2)各ステージにおけるRlonのコピー数は野生の両性LONに比べて著しく少ないことから、何らかの適応メカニズムが存在する可能性がある、3)途中の段階で多数の個体が死亡したことから、Rlonの感染がマダニ(特に単為生殖系)にストレスとなっている可能性がある、4)両性系から得られた成ダニは全て雌であったという予想外の結果は、フォルバキアで知られているようなRlonの感染がマダニの生殖に何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆されるが、このような現象はフォルバキアで知られているがリケッチアでは報告が無い。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件)

  • [学会発表] ゲノム解析を基盤とした細菌の遺伝的多様性に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      林哲也
    • 学会等名
      第95回日本細菌学会(浅川賞受賞講演)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大規模ゲノム解析から紐解く細菌の多様性2021

    • 著者名/発表者名
      林哲也
    • 学会等名
      2021年度日本生化学会九州支部例会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 細菌感染症とゲノム解析について2021

    • 著者名/発表者名
      林哲也
    • 学会等名
      令和3年度地方衛生研究所地域専門家会議(地域保健総合推進事業)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 次世代シーケンサ(NGS)の活用によって進展する細菌ゲノムの進化・多様性解析2021

    • 著者名/発表者名
      林哲也
    • 学会等名
      第41回阿蘇シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2025-01-30  

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