研究課題/領域番号 |
21K19387
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
田中 正人 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (00294059)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | がん / 転移 / 単球 / 制御性 / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
がん転移が成立するためには、転移先の臓器にがん細胞が生着しやすい環境(前転移ニッチ)が整うことが必要であるが、この前転移ニッチの形成には単球、マクロファージ系細胞が重要な役割を担うことが知られている。本研究では、申請者が同定したYm1+Ly6C+制御性単球による前転移ニッチ形成機構を解明することで、炎症に伴うがん転移促進機構を明らかにすることを目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、炎症に伴うがん転移促進機構における制御性単球の関与を明らかにすることを目指して研究を行った。その結果、がん原発巣に対する外科治療や放射線治療に伴う炎症によって増加する制御性単球が、前転移ニッチ形成に寄与していること、および、制御性単球によるがん転移促進の分子機構を明らかにした。さらに、同単球が、骨髄において通常の単球とは異なる前駆細胞から分化することを見出すとともに、同単球の分化促進因子の同定に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、炎症の収束や組織修復に関わる制御性単球が、前転移ニッチの形成に重要な役割を担うことが明らかとなった。本研究成果は、がん治療に伴う炎症によって増産される制御性単球を標的とした新しいがん治療戦略の開発につながる。具体的に、制御性単球の分化機構の制御、あるいは制御性単球の機能分子の制御を機序とした新規がん免疫療法の開発が期待できる。
|