研究課題/領域番号 |
21K19422
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
籠谷 勇紀 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫応答研究分野, 客員研究員 (70706960)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | キメラ抗原受容体 / 免疫細胞療法 / T細胞疲弊 / 抗体医薬 / 免疫チェックポイント阻害剤 / エピジェネティック因子 / メモリーT細胞 / 悪性腫瘍 / 養子免疫療法 / T細胞 / 疲弊 / 抗体医薬品 / 抗体薬物複合体 / 薬剤送達 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、従来の方法では治療が難しいがんに対する新しい治療法の開発を目的とする。難治がんに対する治療法として、がん細胞を特異的に攻撃できるキメラ抗原受容体(CAR)導入T細胞を体外で準備して輸注するCAR-T細胞療法が注目されているが、一部のがんを除いて有効性が確立されていない。一方で種々のがん抗原を標的とした抗体医薬品の臨床開発が進んでいるが、やはり単剤での治癒は達成できていない。そこで本研究ではCAR-T細胞と抗体医薬品の併用により、単独治療では得られない相乗効果を引き出すことを目指した基礎研究を行う。将来的な臨床応用に向けた有効性、安全性に関する基盤データ取得を研究期間中の目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、難治がんに対する治療法として期待されるキメラ抗原受容体 (CAR)導入T細胞療法の治療効果をさらに高めるために、免疫チェックポイント阻害剤などの抗体医薬品をT細胞に遺伝子レベルで導入し、がん組織局所で分泌させるシステムを開発し、その有効性、安全性を検証することを目的とした。抗体の分泌量、T細胞自身への毒性などを指標に遺伝子構造の最適化を行い、がん細胞に対して客観的な細胞傷害活性を誘導できることを確認した。また持続的な分泌を担うT細胞機能の改良にも取り組み、遺伝子ノックアウトにより長期生存能を付与する改変方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キメラ抗原受容体(CAR)導入T細胞療法は、一部の血液腫瘍に対して高い治療効果を示すものの、固形がんを中心とする他の多くのがんでは持続的な効果が得られていない。輸注されたT細胞が、持続的に抗原刺激を受けることに伴い徐々に細胞傷害活性を失う疲弊と、終末分化状態に陥り細胞分裂能を失うことが課題である。本研究成果はT細胞が疲弊状態に陥った際に、CARによる抗腫瘍効果とは独立した機序で治療効果を維持できるシステム、及びCAR-T細胞が体内で長期間生存するための遺伝子改変方法に関する研究開発であり、上記の問題解決に寄与することが期待される。
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