研究課題/領域番号 |
21K19424
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分51:ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安部 健太郎 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (70462653)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | バーチャル / コミュニケーション / 鳴禽類 / バーチャルリアリティー |
研究開始時の研究の概要 |
鳥類は音を複雑に組み合わせた音声シーケンスを用いてコミュニケーションを取得するが、それらの意味は不明である。本研究では、鳴禽類にバーチャルリアリティー動物とコミュニケーションをとらせ、その際使用される音声シーケンスを記録し解析する。また、個体が発する「さえずり」をリアルタイムで解読するとともに液晶モニタ上のバーチャル個体を介して応答として人工的に「さえずり」を提示することを行い、さらなる発声や、被験個体の状態の変化を誘発、すなわち、バーチャルリアリティー動物との「会話」を実現する。
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研究成果の概要 |
鳥類の一類、鳴禽類も「歌」や「さえずり」と呼ばれる音素を複雑に組み合わせたシーケンスを用いてコミュニケーションを取得し、状況に応じて多彩なシーケンスからなる「さえずり」を発するため,ヒトの「ことば」の発声や理解の一部の神経機構を解析する動物モデルとして使用できる。本計画では、鳴禽類を防音箱中に隔離し、被験個体が発するさえずりをリアルタイムで解読するとともに液晶モニタ上のバーチャル個体を介して人工的に応答さえずりを提示するシステムを開発した。これにより音声シーケンスによるコミュニケーションを動物モデルにおいて実験室内で再現することを可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鳴禽類はさえずりと呼ばれる音素を複雑に組み合わせた音声シーケンスを用いて他個体とコミュニケーションをとり、この際に多彩なシーケンスが使用されるため,同様に複雑なヒトの「ことば」の生成と認識の神経機構の生物学的基盤を解析する動物モデルとして使用される。一方で実験室環境で自然なコミュニケーションを取らせることは困難であった。本研究では、鳴禽類個体が発するさえずりをリアルタイムで解読するとともに液晶モニタ上のバーチャル個体を介して人工的に応答シグナルを提示する実験システムを開発した。これにより音声シーケンスによるコミュニケーションを動物モデルにおいて実験室内で再現することを可能にした。
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