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OAS1-RNAseL axisの操作によるウイルス制御にむけての挑戦的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K19440
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

森尾 友宏  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30239628)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワードウイルス感染症 / 自然免疫 / RNA分解 / タイプIインターフェロン / 種差 / 細胞死 / OAS1 / RNase / SARS-CoV-2 / type I Interferon / LgBiT
研究開始時の研究の概要

OAS1により生成した2'-5'OAはRNaseLと会合、活性化して、RNAウイルスを切断する一方RNaseLの作用で細胞のrRNAが分解され、広範な翻訳抑制が惹起される。本研究では、OAS1-RNaseL系の理解やその操作の可能性に向けた基礎検討を行う。OAS1の発現誘導や抑制について、またOAS1によるRNaseL活性の誘導、rRNA切断について、モデル細胞及び異なる種の細胞で解析を行い、またこれらの細胞種による差異、目(order)などによる差異を検討する。
この研究により、rRNAの緊急分解機構など基礎的研究から、抗ウイルス戦略の開発など応用研究まで、幅広い展開が期待できる。

研究成果の概要

OAS1-RNaseL系はウイルス防御において重要な役割を果たすが、その活性化は細胞傷害を惹起する。コウモリでは主たる抗ウイルス機能を担う。ヒト肺胞基底細胞上皮由来、単球由来、線維芽細胞株、コウモリ由来細胞株(TB1Lu)を用いてOASアイソフォームの発現解析を行った。TB1LuではOAS3のみが発現していた。またヒト来細胞株でOAS1, 2, 3をそれぞれKOしてRNaseL活性を検討したところ、OAS3欠失で活性はほぼ消失した。コウモリ由来単球、DC等を解析するためiPS細胞樹立を試み、またOAS1 GOF病態へのRNaseLの関与を解明するため、同酵素KO iPS細胞を作製した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

OASの発現調節、OAS1GOF変異の病態におけるRNaseLの関与、コウモリ免疫細胞系でのOASの働きを検討する基礎的なtoolを揃えたことは1つの成果である。本研究ではまた、ヒトの肺胞上皮細胞や単球系細胞で、OAS3がRNaseL活性制御で重要な役割を果たしている可能性を提示した。さらにコウモリの肺上皮細胞由来細胞でもOAS3が主として発現していたことから、今後抗ウイルス活性/RNaseL活性制御においてOAS3へのアプローチが必要になることを示唆する所見を得た。OASは各種RNAウイルスへの生体防御や、炎症反応に関与しており、今後さらに研究が広がる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Department of Pediatrics,/Dr. von Hauner Children's Hospital,/Fabian Hauck, MD, PhD.(ドイツ)

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Elucidation of the molecular pathogenesis of human inborn errors of immunity.2021

    • 著者名/発表者名
      Morio T
    • 学会等名
      The 50th Annual Meeting of Japanese Society of Immunology
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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