研究課題/領域番号 |
21K19445
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
原田 浩 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80362531)
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研究分担者 |
小林 稔 京都大学, 生命科学研究科, 特定助教 (40644894)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | がん / 微小環境 / 低酸素 / マーカー / が |
研究開始時の研究の概要 |
悪性固形腫瘍(がん)の内部には、血管から十分な酸素が供給されない領域が存在する。そこに巣食う低酸素がん細胞には抗がん剤や放射線治療が効きにくいことから、低酸素がん細胞を多く含む腫瘍を患っている患者を選別し、適切な医療を提供する必要がある。本研究では、がん患者の血液に含まれる成分によって低酸素がん細胞の量を簡便にモニターする手法を開発し、個別化医療の実現に繋げることを目指す。
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研究成果の概要 |
固形腫瘍内の酸素環境は不均一で、血管から70~100ミクロン離れた領域に、血管から十分な酸素が供給されない低酸素領域が存在する。同領域のがん細胞は放射線治療抵抗性を獲得しているため、がん患者に対する個別化医療を実現させるためには、患者ごとに異なる腫瘍低酸素領域の量を簡便かつ正確にモニターする手法の確立が急務である。 低酸素刺激を受けたがん細胞が発現・分泌する蛋白質を探索した結果、既に我々が見出していたSPINK1を含む4つのタンパク質が同定された。これら4遺伝子のいずれもが高発現している症例を選別することによって、高精度に腫瘍低酸素画分をモニターできる可能性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で見出した4遺伝子の発現・分泌レベルを基に、腫瘍低酸素を高精度に予測するシステムの確立できると期待される。そうしてできた手法をがん患者に適用することによって、癌患者に対する個別化医療が実現されることが期待される。
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