研究課題/領域番号 |
21K19446
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
渡邊 裕之 京都大学, 薬学研究科, 講師 (40710786)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ラジオセラノスティクス / アミノ酸 / ケミカルラベリング |
研究開始時の研究の概要 |
従来汎用されている,リジン残基やN末端のアミノ酸残基のアミノ基やシステイン残基のチオール基の修飾法に加え,それ以外の特定のアミノ酸残基を選択的かつ効率的に標識に修飾できれば,ラジオセラノスティクスに有効な新規薬剤の創出につながると考えられる.そこで本研究では,特定のアミノ酸残基の選択的な修飾を可能とするラジオセラノスティクスに有用な放射性標識薬剤の創製に挑む.
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研究成果の概要 |
チロシン残基の修飾を目的として、トリアザブタジエン(TBD)骨格にDOTA誘導体であるDO3Aを導入した新規分子(TBD-DO3A-1)を設計・合成した.次いで、モデルペプチドとしてcRGDyKを選択し,チロシン修飾およびIn-111標識について検討した。その結果,目的とする標識体である[111In]In-Tyr-TBD-DO3A-1を高収率,高純度で得ることに成功した.さらに,得られた標識体は血漿中で安定であり,本標識法の有用性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において,放射性金属核種を用いたチロシン残基特異的標識法の開発に成功した.現在までに確立されている放射性金属核種を用いたアミノ酸修飾法は,リジン残基やN末端のアミノ酸残基のアミノ基をスクシンイミド基によって修飾する手法とシステイン残基のチオール基をマレイミド基によって修飾する手法の二つである.したがって,本手法の開発によって,従来に比べて多彩な分子設計が可能となり,放射性金属核種を用いたがんの診断・治療(セラノスティクス)に有効な新規薬剤の創出につながると考えられる.
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