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AYA世代のがん疼痛治療選択のためのバイオマーカー探索と新たながん疼痛治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K19461
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

松岡 弘道  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (20425078)

研究分担者 里見 絵理子  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (40543898)
成田 慶一  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (60511912)
白石 航也  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 部門長 (80609719)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード難治性がん疼痛 / AYA / がん疼痛 / バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

がん疼痛は、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心理社会的疼痛が混在された病態であり
、様々な因子が直接的または間接的に相互に関連し症状を形成しているため、基礎医学的バイオマーカーも含めたPrecision Medicineの開発が求められている。本研究の目的は、1)難治化するAYA世代のがん疼痛を事前予測するバリアント、サイトカイン等のbiomarkerを開発し、2)がん疼痛に関連する因子の相関関係を明らかにし、治療やケアに必要な疼痛の持続機序を解明する基盤を作ることである。具体的には、後方および前方視的研究にて、異なった集団でバリアント、サイトカイン、臨床データ等の解析を行い、再現性を確認する。

研究実績の概要

痛みは「不快な感覚あるいは情動体験」と定義されるように、がん疼痛は、多面的で種々の要因が相互に作用する複雑な症状である。特にAYA世代で出現頻度が高いことが知られており、様々な因子が直接的もしくは間接的に相互に関連し症状を形成しているため、Genotypeやサイトカイン等のバイオマーカーも含めたPrecision Medicineの開発が求められている。先行研究では、がん患者の疼痛増悪に関連する因子として、腫瘍側の要因の他に、患者側の要因として、抑うつ・不安、身体化、せん妄、アレキシサイミア(失感情傾向)等が挙げられているが、各因子の相互作用および因果関係の検討はなされていない。また、治療にはNSAIDsやオピオイドなどの薬物療法が頻用されるが、慢性痛には効果が期待できず、また慢性化を予測するバイオマーカーもない。
本研究は極めて探索的性質が強い芽生え期の研究として、SNPs、サイトカイン等のバイオマーカー、疼痛の病態、および心理社会的因子との相互相関関係をAYA世代の疼痛から探索し、難治性がん疼痛を予測するバイオマーカーの開発研究基盤を築くことを目指す。
具体的には、後方視的(単施設)及び前方視的多施設共同研究において、それぞれ異なった集団で、再現性を確認する。一昨年度は包括的同意の元で国立がん研究センターバイオバンクに検体保存されているがん疼痛と診断された患者の診療録調査を実施し、疼痛コントロール良好群とコントロール不良群に分類した。昨年度はバイオマーカーの選定を行い、測定し、前向き研究のプロトコール作成を行った。今年度は測定した後方視的研究データの固定を行い、結果をまとめる。また、前方視的研究を実施し、症例集積を勧める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度選定した後方視研究の測定、および前方視研究の倫理委員会での審査に時間を要した。

今後の研究の推進方策

後方視的研究(解析)を完了し、バイオマーカー候補を選定し、結果をまとめる。並行して前方視研究での症例集積を進める。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-12-25  

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