研究課題/領域番号 |
21K19463
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
笠原 和美 (疋島和美) 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (30706164)
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研究分担者 |
釣木澤 朋和 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10716210)
阿部 十也 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, 部長 (60588515)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | negative BOLD / fMRI / MRI / 神経活動抑制 / デフォルトモードネットワーク / 脳波 |
研究開始時の研究の概要 |
機能的磁気共鳴画像は、非侵襲的に全脳の活動を観測できるため、神経科学研究のツールとして世界中で利用されている。一方この手法は、神経興奮という神経活動の一側面しか反映しておらず、神経抑制は考慮していない。そこで本研究は、脳活動の電位変化を計測する脳波と機能的磁気共鳴画像を組み合わせることで、神経興奮と神経抑制という神経活動の両側面を検出できる新しい機能的磁気共鳴画像の解析手法を開発する。
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研究実績の概要 |
神経活動には、興奮性と抑制性の活動があり、どちらも生体にとって重要な役割を担う。機能的磁気共鳴画像(fMRI; functional Magnetic ResonanceImaging)は、非侵襲的に全脳の活動を観測できるため、神経科学研究のツールとして世界中で利用されている一方、この手法は興奮性の活動しか想定していない。そこで本研究は、脳活動の電位変化を計測する脳波とfMRIを計測し、fMRIで計測される「負の値」と脳波で計測される「抑制性の神経活動」の関係を解明することで、fMRIによって興奮性と抑制性の両方の神経活動を検出できる新しい手法を開発する。 本年度までに、fMRIと脳波の両方の方法で課題時間や休止時間の異なる複数条件について計測し、fMRIで計測される負の値の領域特性と時間特性をfMRIと脳波を組み合わせることによって明らかにした。本結果は学会発表を行い、論文執筆に取り掛かっている。既に解析および大まかな執筆は終了しており、次年度の論文投稿および採択を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度から実験を前倒しできており、本年度に予定していた脳波計測も早々に終了し、次年度に向け論文執筆に取り掛かっているため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は解析および論文執筆を進め、年度内に論文投稿を行う。
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