研究課題/領域番号 |
21K19470
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
齋藤 康太 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60549632)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 分泌 / 肝繊維化 / コラーゲン / COPII / siRNA / 肝線維化 / 小胞体 / ER exit site |
研究開始時の研究の概要 |
肝線維化に対する根本的な治療法は確立しておらず、肝線維化を直接抑制する薬剤の開発が強く望まれている。肝線維化時に肝星細胞は、炎症性サイトカインによって活性化しI型コラーゲンを大量に分泌する。これが線維化の主な要因となる。代表者は、肝星細胞の分泌経路の変化に着目し、分泌経路関連因子の発現抑制によって、肝線維化を抑制できる可能性を見出した。本研究において代表者は、分泌経路関連因子を含む複数種の標的に対するsiRNAを組み合わせた新規siRNA治療法の可能性を検討することで、線維化抑制効果の増強を目指す。
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研究成果の概要 |
研究代表者らは、従来のシャペロンに加え分泌経路関連因子や転写因子を標的とした核酸を組み合わせた新規核酸医薬を開発することを本研究の目的とした。このために、siRNAに替わり、AAVウイルスを用いたshRNAによる標的因子の発現抑制の系の構築を試みたが、ウイルスのタイターを十分に上げることができず、代わりにsiRNAをもちいたHTVi法について今後検討していくことにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝線維化はアルコール、肥満等の生活習慣病的要因により引き起こされ、肝硬変・肝癌へと進行するが、根本的な治療法は確立していない。肝線維化を直接抑制する薬剤、特に早期から線維化の進展を予防する、あるいは肝硬変に対して繊維の蓄積を減少させ、肝癌の発症抑止に寄与する薬剤の開発が強く望まれている。研究代表者は、分泌経路に着目することで、肝線維化の初期段階と進行段階のそれぞれにおける肝線維化抑制の標的を新たに見出している。本研究を継続することで、肝線維化抑制につながる新たな治療法の開発へとつながることが期待される。
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