研究課題/領域番号 |
21K19487
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
西山 功一 宮崎大学, 医学部, 教授 (80398221)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | オルガノイド / 腎糸球体 / 血管灌流 / 微小流体デバイス / ヒトiPS細胞 / 腎臓オルガノイド / 血流 / 微小流路デバイス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、研究代表者がこれまで開発してきた回転浮遊培養と血管灌流チップを統合することで、ヒト腎オルガノイドを血管化・灌流し高次糸球体構造と濾過機能を生体外で再現する、これまで実現されていない培養システムの開発に挑む。さらに、同システムを用いて、血管化・灌流を受けて高次糸球体構造が形成され機能を獲得し維持されるしくみを明らかにする。ひいては、慢性腎臓病を中心とした病態形成の理解や革新的医療の開発に応用し、医学の進歩・発展に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究では,微小流体デバイス上での組織灌流の再現,回転浮遊培養,そしてオルガノイド形成の3つの技術を統合し,ヒトiPS細胞由来腎オルガノイドを血管化・灌流し,糸球体高次構造と機能を生体外で再現する方法の開発を試みた.オルガノイドへの血管化・灌流、回転培養いずれにおいても,糸球体内への血管侵入は誘導できたものの,糸球体構造および糸球体血管の十分な成熟化には至らなかった.更なる技術革新が必要と考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管化・灌流や回転培養という新しい方法論は,オルガノイド糸球体内の血管侵入という,腎糸球体・糸球体血管網の成熟化誘導ために重要な最初のステップの達成に有用であることを示した.更なる技術革新の足がかりとなる基盤データを提供している点において,学術的および社会的意義は大きい.
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