研究課題/領域番号 |
21K19493
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
堀内 久徳 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90291426)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
|
キーワード | ナノボディ / 血友病 / 低比重リポ蛋白質 / nanobody / hemophilia / low density lipoprotein / HMGB1 |
研究開始時の研究の概要 |
ラクダ科動物の免疫グロブリンは重鎖のみよりなる一本鎖であり、その抗原認識部位は小 型でナノボディと呼ばれる。我々は発現クローニングによってモノクローナルナノボディを迅速かつ比較的簡便に作成する行程を構築し得た。本研究では、特定物質のリソソームにおける分解を誘導するナノボディを含むバイスペシフィックナノボディ、蛋白質複合体形成を利用した生体反応の活性化を誘導する、バイスペシフィックナノボディを用いた遺伝子治療法の開発を行う。両タイプのナノボディとも、一旦成功すれば応用範囲は極めて大きく、医療を変革させる ポテンシャルを持つ。
|
研究成果の概要 |
ラクダ科の免疫グロブリンの可変領域はナノボディ(NB)と呼ばれ、1本鎖であり分子生物学的に特異的NBを作成しうる。抗LDL NBと抗HMGB1NBを持つバイスペシフィック(BS)NBを投与すれば、HMGB1はLDL受容体を介して細胞内で速やかに分解されよう。また抗FIXa NBと抗FX NBを持つBS-NBは血友病治療薬となろう。我々は、NBライブラリーから発現クローニングによって目的の蛋白質などに対する特異的NBをクローニングする方法を構築・改良しLDL、HMGB1、第IX因子、抗第X因子に対するNBの作製を進めてきた。研究を進め、これらのBS-NBの個体レベルにおける有効性を検証する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノボディは分子生物学的手法によって作成できるので、モノクローナル抗体の作成に比べて、作成は比較的容易であり、今後大きな発展が期待できよう。多くの医薬品が作成されると期待される。個体レベルで有効なバイスペシフィックナノボディを作成できれば、抗炎症や、血用病などを含め、多くの医療分野に革新的な進歩をもたらすだろう。
|