研究課題/領域番号 |
21K19496
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
窪田 直人 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (50396719)
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研究分担者 |
窪田 哲也 公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授(移行) (60385698)
相原 允一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60779362)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アディポネクチン / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
アディポネクチン(Ad)はインスリン感受性ホルモンとして同定され、肥満に伴う分泌低下がインスリン抵抗性の原因の1つと考えられているが、その分泌調節機構は今なお十分に解明されていない。本研究は、長年課題とされてきた“Adの生理的な分泌調節機構とその破綻の分子メカニズム”を解明しようとするものである。肥満では通常Adは低下するが、本研究では視床下部腹内側核(VMH)の破壊により肥満を呈するにもかかわらず、むしろAdが増加するということを見出しており、これは肥満とは独立にAd分泌が自律神経によって制御されていることを強く示唆しており、その分子メカニズムの解明は卓越した成果が期待できる。
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研究成果の概要 |
アディポネクチンはインスリン感受性ホルモンとして同定され、肥満に伴う分泌低下がインスリン抵抗性の原因の1つと考えられているが、その分泌調節機構は今なお十分に解明されていない。本研究では、肥満では通常低下するアディポネクチンが、視床下部腹内側核(VMH)の破壊モデルでは肥満を呈するにもかかわらず、むしろ増加するということを見出し、アディポネクチン分泌が自律神経によって制御されていることを見出した。VMH破壊マウスの脂肪組織ではPPARγやFGF21の発現が上昇しており、これらの分子が肥満とは独立にアディポネクチン分泌を調節していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インスリン感受性ホルモンであるアディポネクチンが抗糖尿病作用・抗動脈硬化作用を有していることに関しては既に国内外から数多くの報告があったが、その分泌調節機構や病態における破綻のメカニズムについてはなお十分な知見が得られていなかった。本研究は、長年課題とされてきた“アディポネクチンの生理的な分泌調節機構とその破綻の分子メカニズム”の一端を解明し、新規肥満インスリン抵抗性治療開発につながる可能性がある。
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