研究課題/領域番号 |
21K19507
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
Kim Minsoo 京都大学, 医学研究科, 准教授 (50466835)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 病原細菌 / 免疫 / 感染症 / ケミカルバイオロジー |
研究開始時の研究の概要 |
近年、既存の抗生剤に対する多剤耐性菌の増加、ワクチンの不在に加え、抗生剤による副作用が重大な問題になっている。既存の抗生剤の問題に加え、低分子阻害剤はdruggableなものは限られている。本研究では、既存の抗生剤や低分子創薬の問題点の克服を目指し、自然免疫活性化を狙った新しい感染症治療方法の創出を目的とする。
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研究成果の概要 |
既存の抗生剤には多剤耐性菌の出現・蔓延と、腸内細菌叢の破壊といった重大な問題がある一方、これらを克服する新規感染症治療薬が希求されているものの、2010年代以降新薬は殆ど上市されていない。 本研究では、既存抗生剤や低分子治療薬の作用機序とは異なり、病原細菌の病原性惹起に必要な特異的メカニズムを狙った、全く新規のコンセプトから成る感染症治療方法の創出に挑戦した。具体的には、細菌感染時に誘導される「マクロファージの細胞死を抑制する化合物を開発するために化合物スクリーニングを行い、中分子感染症治療薬としての新規メカニズムに成り得るか」を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中分子感染症治療薬は、標的への特異性が低いため副作用が起こりやすく、多剤耐性が生まれやすい既存の低分子の弱点を補う新しいモダリティである。本研究で開発された新しい治療戦略は、特異性が高く、副作用が少ないと考えられるので、本剤の成果は慢性細菌感染症や多剤耐性菌・ウイルスによる感染症などへの展開できる考えらえる。 薬剤耐性菌による感染症は、生命を脅かす危険性があり、アンメット・メディカル・ニーズは極めて高い。本研究で開発される新しい概念の感染症治療薬は、新興・再興感染症に対するグローバルな感染症対策に対して更なる貢献が期待できる。
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