研究課題/領域番号 |
21K19509
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菊田 順一 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (60710069)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 生体イメージング / 二光子励起顕微鏡 / ヒト免疫学 / 免疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫システムは生命にとって必要不可欠な生体防御機構であり、免疫システムの破綻は、感染症、自己免疫疾患、アレルギー、がんなど多くの疾病が関与する。そのため、病態の発症進展機序を解明し、それに立脚した治療応用、医療技術開発を実現することは、医学的にも社会的にも重要の課題である。本研究者はこれまで、最新の光学観察技術を駆使して、動物個体が生きた状態で様々な生体組織内の免疫細胞の動態を可視化し、その制御メカニズムを解析してきた。本研究では、生体イメージング技術をさらに発展させ、ヒト免疫細胞の動態・機能を解析する新たな基盤技術を確立し、ヒト疾患の病態解明と新たな治療法開発の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
免疫システムは生命にとって必要不可欠な生体防御機構であり、免疫システムの破綻は、感染症、自己免疫疾患、アレルギー、がんなど多くの疾病が関与する。本研究では、これまで開発してきた生体二光子励起イメージング技術と、マウスの細胞の一部をヒトの細胞に置き換えたヒト化マウス技術を融合させ、生体内におけるヒト免疫細胞の動態・機能を評価する新たな生体イメージング系を開発した。本技術を用いて、従来のマウスモデルでは解析が困難であったウイルス感染症に対するヒト免疫応答を可視化し、その制御メカニズムを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、生体二光子励起イメージング技術をさらに発展させ、ヒト免疫細胞の動態・機能を細胞レベルで可視化する点で独創性が高く、個々の免疫細胞が如何にしてヒト疾患の病態形成に関与するのかというコンセプトで解析する新規性の高い研究である。本研究で確立した新規生体イメージング評価系は、感染症だけでなく、アレルギー反応時の免疫応答や腫瘍に対する免疫応答の理解にも役立つと考えられ、その社会的意義も極めて大きい。
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