研究課題/領域番号 |
21K19515
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
綿田 裕孝 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (60343480)
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研究分担者 |
西田 友哉 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10581449)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 膵β細胞 / オートファジー / 2型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病の病態の根本は膵β細胞機能不全であり、進行性に機能低下し、耐糖能が悪化する。本研究では、膵β細胞不全の進行を抑える目的で、膵β細胞機能恒常性維持に重要なオートファジーを活性化し膵β細胞毒性の少ない薬剤を同定し、将来的なヒトへの応用の基盤となる研究を行う。
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研究成果の概要 |
2型糖尿病の根本病態がインスリン抵抗性に対する膵β細胞機能不全であることを考えると、膵β細胞機能温存を目指した治療法を確立することが求められる。 オートファジーは細胞内の主要なタンパク分解系であり、細胞の恒常性維持に重要な役割を担っている。申請者のこれまでの研究の結果、膵β細胞特異的なオートファジー活性化薬が有用である可能性があり、これを同定する目的で低分子化合物ライブラリーを用いたハイスループットスクリーニングを行った。その結果、濃度依存性に膵β細胞株であるMIN6細胞でオートファジー誘導を起こす4つの化合物を同定した。今後、本化合物の膵β細胞保護効果に関してさらなる検討を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病に対する治療薬は進歩を遂げているが、その根本病態である膵β細胞機能障害の抑制薬の開発には至っていない。そのような中で、本研究は、膵β細胞特異的なオートファジー活性化薬の同定により、膵β細胞保護を介した全く新規の糖尿病治療法の確立を目的とするものである。オートファジー制御による疾患治療は神経変性疾患などでも模索されているが、膵β細胞を対象とした研究は他に類をみない。そのようななかで、薬剤候補として4つの化合物を同定したことは本研究の有用性を示すとともに将来の新規糖尿病薬剤開発につながる可能性があることから、社会的意義は大きい。
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