研究課題/領域番号 |
21K19528
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2022) 大阪大学 (2021) |
研究代表者 |
富永 佑児 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (80838558)
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研究分担者 |
河村 拓史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60839398)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / exosome / single cell遺伝子発現解析 / iPS心筋細胞 / cell-free / 再生治療 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、幹細胞等から分泌される細胞外小胞(exosome)の治療効果を示唆する報告があり、汎用性の高いcell-freeの心筋再生治療開発の足がかりとして期待されている。当研究室ではiPS細胞由来心筋細胞(iPS心筋細胞)exosomeの血管新生や心機能改善効果を認めている。しかし、exosomeの効果発現メカニズムには未解明な点が多い。更なる有効性と安全性、汎用性を持つcell-freeの新規心筋再生治療法の開発のため、本研究では、iPS心筋exosomeを取り込む細胞群を同定し、single cell遺伝子発現解析の手法を用いて、詳細な発現解析を行い、心機能改善メカニズムを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、近年、移植細胞の準備・調整を要さない汎用性の高いcell-freeの心筋再生治療開発の足がかりとして期待されている、幹細胞などから分泌される細胞外小胞(exosome、extracellular vesicles)に関する研究である。我々が保有するiPS心筋細胞大量培養装置から得られた培地より、細胞外小胞を抽出し、その治療効果を検討を行なっている。 2021年度は、心筋梗塞モデルラットに細胞外小胞を投与し、そのsingle cell遺伝子発現解析解析のための条件調整を行った。次にsngle cell化したsampleを提出し、遺伝子発現解析終了を待っている状態である。それまでに得られたdataの一部は、第52回日本心臓血管外科学会学術総会や第21回日本再生医療学会総会にて発表を行なった。 2022年度は解析結果を用いて、細胞外小胞の作用メカニズムの詳細な解析を行い、in vitro, in vivoのdataとin silicoのdataとから、mechanismを同定し、現在論文投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年はin vitro, in vivoの実験結果をin silicoで解析し、当該exosome、細胞外小胞のmechanismの推定を行なった。現在論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
投稿中の論文の追加実験をおこなっている。
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