研究課題/領域番号 |
21K19537
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
野口 洋文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50378733)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | iTP細胞 / YAP / 転写因子 / 低分子化合物 / iTS細胞 / 膵幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ES/iPS細胞の臨床応用化が進んでいるが、いまだ分化誘導効率の低い臓器・組織が多く存在する。我々のグループは、山中因子を用いて人工組織特異的幹細胞(iTS細胞)の作製に成功している。この細胞は分化誘導効率がES/iPS細胞より高いなどの利点があるが、iTS細胞の樹立にはiPS細胞作製技術を用いているため、作製時にiPS細胞の混入の可能性がある。本研究では、「山中因子以外」の因子を用いてiTS細胞を樹立することを目的としている。具体的には、(1)YAP遺伝子によるiTS細胞の樹立、(2)新規遺伝子によるiTS細胞の樹立、(3) 低分子化合物によるiTS細胞の樹立を試みる。
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研究成果の概要 |
ES/iPS細胞の臨床応用化が進んでいるが、いまだ分化誘導効率の低い臓器・組織が多く存在する。我々のグループは、山中因子を用いて人工組織特異的幹細胞(iTS細胞)の作製に成功している。この細胞は分化誘導効率がES/iPS細胞より高いなどの利点があるが、iTS細胞の樹立にはiPS細胞作製技術を用いているため、作製時にiPS細胞の混入の可能性がある。本研究では、「山中因子以外」の因子を用いてiTS細胞を樹立することを目的とした。その結果、(1)YAP遺伝子(2)新規3遺伝子によるiTS細胞の樹立は可能であったが、(3) 低分子化合物によるiTS細胞の樹立はできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「山中因子以外」の因子を用いてiTS細胞を樹立すること成功した。具体的には、(1)YAP遺伝子、(2)新規3遺伝子によるiTS細胞の樹立は可能であった。この2つの樹立方法では、山中因子を使用しないため、iPS細胞の混入の可能性がない。そのため、iPS細胞由来分化細胞の移植の時に問題となる、奇形腫形成を回避することができるため、有用な樹立方法であると考えられる。iTS細胞の特徴として、(a)樹立効率が高い、(b)分化誘導効率が高い、(c)奇形腫形成がない、があるが、今回の研究成果により、さらに安全性が高いiTS細胞の樹立が可能となった。
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