• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

肝移植後拒絶反応の病態解明と直接イオン化法による革新的迅速診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K19539
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関自治医科大学

研究代表者

平田 雄大  自治医科大学, 医学部, 助教 (40710257)

研究分担者 佐久間 康成  自治医科大学, 医学部, 教授 (10296105)
岡田 憲樹  自治医科大学, 医学部, 助教 (40611786)
大西 康晴  自治医科大学, 医学部, 准教授 (60377257)
眞田 幸弘  自治医科大学, 医学部, 准教授 (60406113)
相澤 健一  自治医科大学, 医学部, 准教授 (70436484)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード直接イオン化法 / 拒絶反応 / 胆汁 / 肝移植後拒絶反応 / 物質分析イメージング法
研究開始時の研究の概要

拒絶反応の診断は、肝生検による病理学的評価で、侵襲性が高い。そこで非侵襲的に拒絶反応を予測・診断することが重要と考え、多様性と迅速性のある直接イオン化法による質量分析法に注目した。そして、非侵襲的に採取可能な胆汁の解析を行い、肝機能障害が出現する前後の検体を網羅的に解析し、新たな拒絶反応のマーカーを検索するものである。また、肝臓を可視化し、質量ごとに解析できる物質分析イメージング法を用い、肝組織中で拒絶反応が起こっている場所を同定しながら解析を行う。直接イオン化法質量分析による胆汁解析により拒絶反応の予測・診断が可能となれば、肝生検にかわる新たな診断方法となりうることが予想される。

研究実績の概要

肝移植後合併症の中の急性拒絶反応は3~4割に発症し、その中の8%程度で難治性拒絶反応に移行し、時に移植肝機能不全の原因となる。また移植後の拒絶反応の治療に難渋することもしばしばあり、拒絶反応のより早期での診断・治療が重要である。拒絶反応の診断は、肝生検による病理学的評価がスタンダードであるが、出血などの合併症の可能性があり侵襲性が高い。そこで非侵襲的に拒絶反応を予測・診断することが重要と考え、直接イオン化法による質量分析法に注目した。本手法の利点は、多様性と迅速性があげられる。また中でも肝移植後にドレナージされている胆汁を中心に解析を行う事とした。胆汁は術後非侵襲的に採取可能であり、肝機能障害が出現する前後の検体を網羅的に解析することで、新たな拒絶反応のマーカーを検索するものである。
胆汁および血液中の網羅的解析ならびにドナー由来ペプチド領域の物質抽出は直接イオン化法で、胆汁をイオン化させ質量分析を行う。拒絶反応が生じた際の前後の胆汁を比較することにより未知の領域のマーカーを網羅的に抽出する。なかでも拒絶反応が起きた際は、ドナー由来の主要組織適合性複合体分子に結合した タンパク質断片またはペプチドなどが有力なマーカーとして考えられる。
物質分析イメージング法を利用した網羅的解析は肝生検で得られた検体の一部を可視化しながら質量ごとに解析できる物質分析イメージング法と呼ばれる技術を用いて、肝組織中で何が起こっているのかを中心に解析を行う。物質分析イメージング法はわずか1mm3程度の組織から様々な物質を、質量ごとに特異的に計測し、病理組織像に重ねて物質の局在を描出することが可能である。肝移植術後に肝機能障害を認め、拒絶反応が疑われた際は肝生検が行われるが、拒絶反応の病理学的特徴を評価して拒絶反応を可視化することによってその原因となるマーカーの探索を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

肝移植ドナー胆汁とレシピエントの急性拒絶反応時の胆汁も採取されており、網羅的解析を行った。また、レシピエントの拒絶反応群と非拒絶反応群の血液の網羅的解析もおこなった。

今後の研究の推進方策

レシピエント胆汁と血液の網羅的解析もおこない、関連を調べていく。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi