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腸オルガノイドを用いた誘導性ホルモン分泌マウス作出と腸管不全治療

研究課題

研究課題/領域番号 21K19541
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関順天堂大学

研究代表者

中村 哲也  順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (70265809)

研究分担者 松本 有加  順天堂大学, 医学部, 助教 (50813672)
須田 一人  順天堂大学, 医学部, 准教授 (60784725)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード短腸症候群 / 腸管不全 / 腸オルガノイド / 小腸移植 / 再生医療 / 腸上皮幹細胞 / GLP-2 / 腸再生医療 / オルガノイド移植
研究開始時の研究の概要

本研究は腸オルガノイド遺伝子編集と移植技術を組み合わせ、移植生着大腸領域に「限局性に」、上皮幹細胞の遺伝子改変で「永続的」に、経口投与薬剤で「誘導性」に GLP-2アナログを分泌する新しい腸機能改変技術構築を図るものである。得られる成果は腸管不全治療に対する技術提示のみならず、腸の一部を人為的ホルモン産生の「場」とし、種々のペプチドホルモン発現を経口剤投与で誘導しうる医療技術創出に寄与する可能性がある。

研究成果の概要

腸オルガノイドの遺伝子改変とマウス大腸への移植実験を組合せ、大腸の一部で「限局性に」、遺伝子改変した腸上皮で「永続的」に、薬剤を経口投与すると「誘導性」に、大腸上皮からGLP-2アナログが分泌される新規マウスモデル作成を目的とした。
その結果、遺伝子編集に必要なベクターを作成し、腸オルガノイドへの遺伝子導入条件を設定した。また、マウス大腸の任意の部位でキレート材であるEDTAを作用させて上皮を解離し、ここへ別に培養しておいたオルガノイド細胞を生着させる大腸上皮置換技術を再現性の高い安定した技術として確立した。本研究のさらなる進展は、新しい発想に基づく腸管不全治療技術開発につながるものと考える。

研究成果の学術的意義や社会的意義

短腸症候群は、残存腸の機能代償が不十分で腸管不全をきたす場合、患者生命の維持も脅かす事態を引き起こす。腸管上皮細胞が分泌するGLP-2は多彩な作用を示すペプチドホルモンで、そのアミノ酸置換をもつ製剤(Teduglutide)はGLP-2に比し生体内半減期が延長し、持続性に小腸粘膜増殖を惹起するため効果が期待されている。ただ経口投与が困難で、しかも頻回かつ長期にわたる注射投与が必要であるなど、新しい発想に基づく治療技術開発が望まれる。本研究は一部の大腸に、「永続的」にかつ「誘導性」にGLP-2アナログを分泌する画期的動物モデル構築を図るものであり、腸管不全治療の新技術を提示可能と考えられる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オルガノイド移植による腸管不全治療の臨床応用に向けた新規キレート剤の安全性と移植技術利用可能性の検証2023

    • 著者名/発表者名
      松本有加、須田一人、山高篤行、中村哲也
    • 学会等名
      第22回日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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