研究課題/領域番号 |
21K19563
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
近藤 英治 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10544950)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 胎児免疫 / 胎児腸管免疫プライミング / 周産期医療 / 腸内細菌 / 早産 / 妊娠高血圧症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、胎生期からの先制医療の開発を目指し、胎児腸管免疫プライミングに焦点を当て、児の脳および腸の機能障害の発生機序の解明に挑戦する。母児の細菌叢、免疫系、代謝系がどのように相互に作用し、腸-免疫-代謝-脳機能の制御を司るかについての機構は大部分が未解明である。本研究では、「胎生期の」ナイーブな腸管免疫系を「良い方向」にプライミングすることで脳や腸の機能障害の予防を行う、というこれまでの周産期医療に類を見ない先制医療の開発への第一歩となることが期待される。
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研究実績の概要 |
まず臍帯血の保存条件を決定するため、複数の条件下に臍帯血のFACSを施行した。帝王切開当日に末梢血単核細胞(PBMC)を分離凍結した検体ではCD4陽性T細胞のうち3.0%がFoxP3陽性で、新鮮血と比較して遜色ない結果であった。一方帝王切開当日に全血凍結した検体では、CD4陽性T細胞のうちFoxP3陽性となる細胞がほとんど認められず、FoxP3抗体の量を調整しても同様であった。以上より、検体は帝王切開当日にPBMCを分離した上で凍結保存した コントロール(妊娠38, 39週)において、臍帯血のFACSを施行した。1例目はCD4+T細胞のうちCD45RA+FoxP3-細胞(A)、CD45RA-FoxP3+細胞(B)、CD45RA-FoxP3-細胞(C)の割合はそれぞれ3.03%、0.16%、0.77%であった。またCD4+細胞の3.88%にあたるCD45RA-CD45RO+細胞 (D)のうち、PLZF+となるのは38.0%であった。2例目はCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は1.46%、0.11%、0.31%で、CD4+細胞の3.01%にあたるDのうち、PLZF+となるのは21.6%であった。 36週妊娠高血圧症候群・胎児発育不全の症例はCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は2.62%、0.07%、0.47%で、CD4+細胞の3.53%にあたるDのうち29.3%がPLZF+であった。35週胎児発育不全・胎児機能不全の症例ではCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は0.40%、0.09%、0.43%で、CD4+細胞の4.66%にあたるCD45RA-CD45RO+細胞のうち、PLZF陽性となるのは22.8%であった。29週前期破水の症例はCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は2.79%、0.24%、0.52%で、CD4+細胞の3.66%にあたるDのうち19.0%がPLZF+であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症への対応による研究推進の人員不足および本研究への参加を希望される患者数の減少のため。
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今後の研究の推進方策 |
Quo カード(クオカード)3,000 円分を謝礼とし、本研究への参加者増加を目指す。
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