研究課題/領域番号 |
21K19573
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
楠原 義人 徳島大学, 病院, 助教 (40745684)
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研究分担者 |
岩佐 武 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (00707903)
上原 久典 徳島大学, 病院, 教授 (30263809)
大豆本 圭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (10745516)
福原 弥生 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 学術研究員 (10632490)
渡邊 明子 徳島大学, 技術支援部蔵本技術部門, 技術員 (70898189)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | LED / 男性不妊症 / 精子無力症 / 精子 / sperm analysis / TESE / ICSI / AIH |
研究開始時の研究の概要 |
晩婚化が進むにつれて男性の精子老化が問題となっている。精液検査により、精子濃度の低下、運動率低下、奇形率の増加により不妊症を患っている男性患者が急増している。精子のQualityを改善させるために、LED照射により様々な細胞活性化が報告されており、その1つに精子も含まれる。これまでに畜産領域でLED照射による精子活性化がすでに実用化されており、ヒトでの報告はあまりされていない。LEDを用いた次世代「光」不妊治療の開発を行うことで、これからの日本の人口問題に対応できると考えている。本研究では芽生え期の発案である本研究の基礎的評価と臨床応用を展開していく予定である。
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研究成果の概要 |
LEDを用いた次世代「光」不妊治療の開発を行うために、まずLED照射による精子への影響を肉眼的、分子メカニズムの両視点からアプローチする方針で研究をすすめた。 自動解析器である精子運動解析システム SMAS(Sperm Motility Analysis System)を導入し精索静脈瘤による精子運動率低下を認める患者の精子を用いて、LEDの各波長の照射による運動率の変化を測定した。各波長での照射時間30,60,300,600s後の運動率と無照射コントロールの運動率を比較した。結果として455nmの波長のLEDを照射したとき、運動率の上昇を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は少子高齢化社会を迎え、人口減少がさらに進むことが予想され、2023年現在、政府が主に掲げる不妊治療が保険適応となり患者が急増し近年、男性の精子についての理解が進み、不妊治療において男性不妊症への対応が求められるようになってきた。今、日本中が注目し、新規開発が求められている研究分野となっており精子機能の新規改善方法の確立が急務であるが、現状では精子研究は少なく新たな発見はいまだ登場していない。今回研究代表者が提案する男性不妊症に関するLED研究は次世代「光」不妊治療の開発へとつながり、不妊治療の大きな前進となると考えている。
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