研究課題/領域番号 |
21K19581
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
細谷 誠 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30645445)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | コモンマーモセット / 内耳 / 聴覚 / 蝸牛 / 発生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、従来の研究では、認識することさえ困難であった「時間分解能」に注目し、あえて長時間の発生時間を要するモデル動物を発生研究に用いる。ゆっくりとした発生現象を解析することにより時間分解能高く発生現象を解析することが可能である。「時間分解能」高く内耳発生を解析しさらにその知見をもとに内耳細胞の多様性形成のメカニズムを従来研究とは異なる角度から観察しなおす挑戦的な研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では、胚発生に長時間を要する動物をあえて発生研究に用いて「時間分解能」高く発生現象を観察し、聴覚器である内耳蝸牛における内耳細胞の多様性形成のメカニズムの解明を目指した。対象として150日の発生期間を要するコモンマーモセットを用いることにより従来のモデル動物であるマウスより高い時間分解能で内耳発生を検討することが可能であった。網羅的遺伝子発現解析を組み合わせることにより霊長類と齧歯類との間で内耳発生に関する多数の種差が存在することが明らかになり、本研究手法を用いた今後の内耳研究への応用可能性が広がるとともに、今後の治療法の開発につなげられる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、コモンマーモセット内耳における発生現象を解析することで、従来のマウスとは異なる複数の新しい知見が得られた。これは、内耳発生における生命現象を従来の齧歯類のみでの検討では見逃していたことを示唆している。霊長類モデル動物を用いることにより今後も新たな知見が得られる可能性を示している。今回の手法を用いて内耳の発生に関する知見が深まるとともに、今後は治療法開発などへの応用が期待される。
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