研究課題/領域番号 |
21K19591
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大峡 淳 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40266169)
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研究分担者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
川崎 真依子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40584587)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 再生 / 歯堤 / 代生歯堤 |
研究開始時の研究の概要 |
歯の再生療法の確立が待ち望まれ、現段階では、幹細胞を用いた歯の再生が想定されている。しかし、幹細胞の応用は特殊な技術や施設を必要とするため、幹細胞による歯の再生療法が開業医によって行われる一般医療として定着するとは考えにくい。申請者は、歯の再生医療が一般化するためには、もっと簡便な再生療法を模索する必要があると考える。乳歯が機能している間、永久歯は代生歯堤として顎骨内に存在し、形成開始の時期を待つ。代生歯堤を意図的に形成できれば、幹細胞を必要としない代生歯堤による新しい歯の再生療法が可能となる。本研究は、代生歯堤の形成、維持、歯形成開始などのメカニズムを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
ヒトは乳歯と永久歯を持つ「二生歯性」である。永久歯は乳歯の舌側にある代生歯堤から形成されるが、ヒトの永久歯の舌側に代生歯堤は存在しない。意図的な代生歯堤の誘導は、新たな歯の再生治療へとつなげることができる。本研究では、代生歯堤の形成のメカニズムを検索した。代生歯堤の進化の過程における変化に、Shhシグナルの変化が関与している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生療法の研究の多くは、幹細胞を使用したものとなっている。しかし、幹細胞の使用は手技的にも、コスト的にも、難題が多い。そのため再生療法には、幹細胞を使用しない別のアプローチを模索することが必要と考える。体を作る設計図である遺伝子には、進化の過程で失った制御システムが潜在すると考えられており、先祖返りは、その潜在したシステムが顕在化したことによって生じる。本研究での成果は、進化の過程で失った代生歯堤形成メカニズムを顕在化させることを、歯の再生療法に応用することに貢献できると考えられる。
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