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Fusobacterium nucleatum の遺伝学的解析手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K19598
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

林 美加子  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (40271027)

研究分担者 大嶋 淳  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (30755450)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワード歯学 / 微生物学 / 口腔細菌学 / 大腸癌 / 免疫学
研究開始時の研究の概要

Fusobacterium nucleatumは、歯周疾患だけでなく癌との関連も疑われるものの、逆遺伝学的解析手法が十分に確立されていない。F. nucleatumに関する遺伝学的解析手法を確立することができれば、宿主細胞との相互作用をさらに詳細に分析することができるようになり、歯周疾患や腸疾患を含む様々な慢性炎症の病態解明を一気に加速することができると考えられる。そこで本研究ではF. nucleatumに関する遺伝学的解析手法を確立し、宿主細胞との相互作用に基づく感染分子機構を詳細に解明するための研究基盤を創出することを目的とする。

研究成果の概要

Fusobacterium nucleatumは歯周疾患だけでなく大腸癌の病態や予後にも影響を及ぼす病原細菌であるが、遺伝子操作が難しく逆遺伝学的な解析手法がまだ確立されていない。そこで本研究では、F. nucleatum に関する遺伝学的解析手法を確立し、宿主細胞との相互作用を詳細に解明することを目的とした。ヒトマクロファージ細胞株にF. nucleatumを感染させRNAシークエンス解析を行った結果、特異的に発現が上昇する遺伝子群が認められ、炎症性応答を促進することが示唆された。また、遺伝子導入が困難とされるF. nucleatumに対して遺伝子導入効率を改善することに成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

F. nucleatum の遺伝学的解析手法を確立できれば、宿主細胞との相互作用をさらに詳細に分析することができるようになり、歯周疾患にとどまらず腸疾患を含めた様々な慢性炎症の病態解明を一気に加速することができるのではないかと考えられる。さらに、まだまだ謎の多いF. nucleatumがもつ未知の病原因子を同定しそれに対する宿主の反応機構を明らかにすることは、新規の発癌・転移促進メカニズムの解明につながる可能性も秘めており、腫瘍生物学的にも生命科学領域の研究を飛躍的に発展させる潜在性を有していると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Novel Functional Peptide for Next-Generation Vital Pulp Therapy2022

    • 著者名/発表者名
      Watanabe M.、Okamoto M.、Komichi S.、Huang H.、Matsumoto S.、Moriyama K.、Ohshima J.、Abe S.、Morita M.、Ali M.、Takebe K.、Kozaki I.、Fujimoto A.、Kanie K.、Kato R.、Uto K.、Ebara M.、Yamawaki-Ogata A.、Narita Y.、Takahashi Y.、Hayashi M.
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research

      巻: 102 号: 3 ページ: 322-330

    • DOI

      10.1177/00220345221135766

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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