研究課題/領域番号 |
21K19617
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
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研究分担者 |
戸田 麗子 (徳山麗子 / 徳山 麗子) 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (20380090)
井出 信次 鶴見大学, 歯学部, 助教 (00611998)
寺田 知加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40460216)
竹部 祐生亮 鶴見大学, 歯学部, 助教 (50807097)
伊藤 由美 鶴見大学, 歯学部附属病院, 講師 (00176372)
舘原 誠晃 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90380089)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 蛍光診断 / 細胞診 / 口腔癌 / 口腔白板症 / 上皮性異形成 / 5-ALA / ALA-Cytology / 蛍光細胞診断 / 蛍光細胞診 / ポルフィリン代謝 / 癌細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
従来から行われている癌診断法に加えて、補助的癌診断法として、近年様々な手法が報告されてきている。なかでも特に口腔領域で臨床応用されている方法にヨード生体染色法やVELscopeに代表される蛍光診断法などがあるが、いずれも生体組織を対象として、視認による診断を補助するものである。また、従来の細胞診も細胞の形態や染色態度を評価するものであり、本研究のように癌細胞の細胞内代謝異常に着目して細胞診断を試みている研究はわれわれが知る限り皆無である。これに対し本研究は、細胞診を対象として、採取した細胞の代謝異常に着目し、細胞の機能面に対する診断を従来の細胞診と同時に行おうとする画期的な研究である。
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研究成果の概要 |
口腔癌を含めた全ての癌において、その早期発見、低侵襲治療を可能とする安全、簡便、経済的かつ高感度な診断法の開発が望まれる。現在行われている生検による病理組織学的診断には外科的侵襲等の問題が、細胞診には感度および特異度において未だ改善の余地があるという問題点がある。そこで本研究では、癌細胞内のポルフィリン代謝異常に基づき、癌細胞を高感度・高特異度に検出できる5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた蛍光診断に着目し、この原理を細胞診に応用することにより、その診断精度を向上させ得る可能性を検証することを通して、従来の細胞形態と染色性のみに依らない新たな細胞診の確立を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の細胞診での診断根拠となる癌細胞の形態学的特徴に加え、本研究で確立した新たALA-Cytologyでは、細胞内代謝異常という機能面の評価を併用できるため、簡便でより正診率の高い新たな細胞診の確立に繋がると考えられる。本法が診断のスタンダードになれば、生検による外科的侵襲を避けられる上、これまでの細胞診の感度および特異度を改善することに直結し、きわめて学術的・社会的意義の高い研究である。
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